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カテゴリ:海水魚の病気
写真はフジナハナダイ(Plectranthias wheeleri)。
以前の写真である。 眼隔域に灰色の部分が2か所(前方と後方)に認められた。 糜爛~潰瘍の状態だと思う。 前方の病変には出血の併発が見られ、 後方の病変の辺縁部分はうっすらと黒っぽい。 この黒っぽい領域が拡大し進行性の組織破壊をきたすのが、 いつものパターンである。 治療を開始して1週間後。 前方の病変部位は組織欠損が見られるものの、 ほぼ瘢痕化しているようであった。 後方の病変は左方へ拡大し、さらに前方へ偏位。 (new lesionの可能性もあり。) 偏位は前方の病変の瘢痕化による引き連れかもしれない。 黒っぽい領域は辺縁だけでなく中央にも出現し、 拡大していた。 治療を続けてさらに2週間が経ったころ。 病変は縮小し、黒っぽい領域はわずかに残存するのみとなった。 なんとかhealing stageにまで持ち込めたが、 再発しないとは限らないので治療を継続した。 その後病変はほとんど目立たなくなり治療を終了した。 それにしても厄介な病気。 救いは病気の伝播が(今のところ)見られないこと。 では何をきっかけとして発症するのか。 個人的には擦れなどの外傷が原因となり、 感染をきたしているのだろうと思っている。 すなわち深海にはいないような細菌、真菌などが傷口から入り込んで、 この厄介な病気を引き起こしているのだと推察している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年02月28日 22時55分15秒
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