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2006.11.24
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■積読状態の文庫本から次は幸田文。
といっても本書は小説ではなく、
父・幸田露伴をめぐるエッセイ集というべきだろう。

■先に読んだ小池真理子のうまさと比べると、
幸田文の文章は、うまいというよりは、素朴で地味。
ただ、一語一語をじっくり読ませる味わいがあり、
いい意味ですんなり読み進められなかった。
これは新鮮な感覚だった。

こういう感覚は、武田百合子『富士日記』(中公文庫)
を読んだ感じと似ている、と本書を読みながら感じていた。
ことばをぺろりぺろりと読むにふさわしい文章だと思う。

■内容は、前半の「父」より後半の「こんなこと」の方が
幸田露伴と筆者とのかかわりが生き生きと描かれ、
楽しく読んだ。
厳しい父の教育と娘の関係が素直に書かれている。

■ちなみに、以前読んだことのある幸田文は
『おとうと』(新潮文庫)のみ。
このときは、読み終えてしばらく落ち込んだ。
それは幸田文の文章が、内容と相俟って、
胸にじんわりとしみこんでいたからだろう。





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最終更新日  2006.11.28 16:01:24
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