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テーマ:デザインコラム(293)
カテゴリ:┗ ■サイン-その他■
まずはこの写真を見ていただきたい
最初見たときにちょっと違和感を感じてしまった 10秒ぐらい見ているとその違和感が一体なんなのかが分かった 上下に掲示板が並んでいるが、そのあまりの製品格差がどうしても気になって しまうのだ 価格から説明すると 上部の鋳物製・・・・もし新規製作1台と仮定すると100万近い数字を出して おかないと危険。 下部の既製品・・・・おそらく2万ぐらい。3万はいかないはず。 鋳物の製作工程を見ると分かるが、完全な人的作業で機械が介入する余地は少ない。 また鋳物を製作出来る業者が限られているために、完全な売り手市場なのだ よって価格は完全な高止まり(最近は安くなったかもしれないが)。 当社で最後に鋳物サインを担当したのは某大使館のディナールームの壁飾り だったが、ちょっとした飾りものの鋳物でも、すぐ20万、30万する あの広いディナールームの上部壁面全てを、オリジナルの手作り鋳物で飾り 込んだ風景は、ちょっと圧巻だったなあ なんで写真を撮っておかなかったのと、いまさら後悔しても始まらないのは分かって いるが、それにしても残念無念 鋳物には工業機械製品からは決して生み出されることのない、人的な味わいと 荘厳さがあるのだ 写真からだけの推測であるが、おそらくこの建物が出来たときには、豪華な鋳物製掲示板がずらりと並んでいたのだろう 長い年月とともにさすがに色落ちが各所に見られるようになってきた。 そこでビル全体のリニューアル作業の一貫として鋳物掲示板を塗装し直したのだろう と思う。 さすがに現代では、これほど金のかかる掲示板を作ることなどまず無い からだ 捨てるにはあまりにも惜しい が、そのアトがよろしくない。 車にたとえれば高級車・メルセデスベンツと大衆車・カローラを 並べるようなモノ ひとかどの見識を持ったデザイナーであれば、このような思慮の足りない配置は 許さなかっただろうにと考えるのは私だけではないはず・・・・ このブログに掲載された写真が必要な方は「掲載写真申し込み要領」を ご覧下さい。 http://www.takara-sign.co.jp/blog/order/order.html ※このブログの左欄外の「Freepage List」からも申し込みできます。 ※当社楽天SHOPは http://www.rakuten.co.jp/takara-sign/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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