ネットラン2009年06月号142頁より引用
最近の都内大手家電量販店の店頭販売の主役はなんと言ってもネットブック100円購入。一時期は新型携帯電話が店頭販売の最前列に位置していたのだが、いつの間にやら後方へ。変わりに躍り出てきたのがイーモバイル通信カードとのセット販売で初期購入費用が100円で済みますよっていう手法だ。
●イー・モバイルは、100円 PC を何台売っているのか?
あまり詳しいことは知らないが、イーモバイル躍進の原動力となったこの100円PC。確かに100円に釣られてついつい見てしまうが、いろんなところで書かれているようにその実態は初期費用を安く見せかけた単なる割賦払い。そのあたりをうまく説明してくれる記事を探していたのだが、発売されたばかりのネットラン2009年06月号142頁にその内容が詳しく掲載されていた。
個人的には朝三暮四の典型的な手法だと思うが、初期費用を安く済ませたいときには確かに有効かもしれない。が、これから二年間はこの業界、何が起きるのか分からない戦国時代に突入するのは間違いない。モバイル主流の通信規格はWiMAXかLTEを含めて判断に非常に迷うところだ。
文中にあるように『月額最低料金の2900円で済むのは通信料が月3Mバイト以下の場合のみ。YouTubeで動画を1分半見るだけでオーバーし、7分程度見れば上限の6880円を月々払うことになる』とのこと。つまり2900円で済ませるのは殆ど非現実的な使い方をした時のみなのだ。イーモバイルデータ通信カードは使ったことがないが、イーモバイルS11HTを使っている経験から都内限定でいうと、屋外は確かにつながりやすく、ドコモとほぼ同等の感じがする。
が、地下街はほぼ全滅、ビルの内側に入れば入るほど通じにくくなり、このあたりは確実にドコモとの差を感じてしまうところだ。イーモバイル広報によると『2010年3月をめどに東名阪の地下鉄駅をすべてエリア化する計画です』と記載されているが、その頃の通信状況は一体どうなっているのかは誰にも分からない。文中最後の『ネットブックを安く買いたいなら型落ちモデルを通販した方が絶対お得だ』との文言は妙に説得力があると思う。
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