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カテゴリ:維持・修繕
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先日、15戸の築40年近いマンションで長期修繕計画の見直しの依頼を受けました。 管理会社の提案では・・・ 長期修繕計画上、支出が30年累計で1億3500万円と、現行の積立金のままでは30年累計で赤字が約4500万円近く発生します。 まずは130%積立金をアップして、1000万円借り入れして近々の大規模修繕を乗り切りましょう!というものです。しかも130%に値上げしたとしても、30年累計で赤字が約2500万円近く発生します。 築40年近いので、組合員の高齢化が進んでいます。資金不足が慢性的に発生すると、積立金のさらなる値上げや、臨時徴収なんかで資金を調達せざるを得なくなります。資金調達の合意形成がなかなか取れない中、修繕の適切なタイミングを逃がしたり、しなければいけない修繕ができなかったりと、建物のスラム化が起きます。 イダケンマジックで見直しすると・・・ 30年累計支出 管理会社:約1億3500万円⇒イダケン:約7000万円 30年累計収支 管理会社:約マイナス4500万円⇒イダケン:プラス約2500万円 修繕計画を見直すことにより6000万円の圧縮(1戸当たり400万円)が図れることができました。 その結果、30年間で値上げする必要はないという資金計画が出来上がりました。 マジックといっても これまで培ったノウハウを生かして、 ・オーバースペックな提案を一般的な工事の考え方に補正する。 ・修繕周期をなるべく伸ばす。 ・計画上のコストを実勢価格に近付ける。 こんなことをしただけです。 現在、建築・設備のコストがどんどん高くなっています。シミュレーションの数字ではできなくなる可能性もあります。 早いうちからコスト節減の努力をしないと、スラム化の原因になりますよ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.02 15:02:52
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