徒然草/二百四十三段の一(完) 仏とはどういうものでございますか
「仏とは人が悟りを開き成った」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の201から243」の研鑽を公開してます。二百四十三段の一八つになった年に、仏とは、どういうものでございますか?と父に質問した。父は、仏とは人が悟りを開き成ったものだと言うが理解できないので、人はどうして仏に成れたのですか?と、また問いかけた。父は、仏の教によって仏に成ると答えるが理解出来ずに、その道を教えてくれる仏自身は、何から教わったのですか?と、また問うたところ、その仏もまた、前の仏の教えによって仏に成られたのだと父は答えるが、理解出来ずに、その教えを始められた第一の仏は、どのような仏ですかと聞いた。父は、空より降ってきたのか?土から湧いてきたのかと答えて笑った。息子から仏の原点について問い詰められ、答えられなく間を置いたあとで、仏とは外にあるものではなく己の心の奥底にあり、外に求めるものではない。苦難に立ち向かう時に己に勝つ事が大切と父は皆に語って面白がっていた。これで徒然草を終了。明日より清少納言と紫式部の関係を載せようと思う。