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碁法の谷の庵にて

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2007年12月16日
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テーマ:ニュース(99489)
カテゴリ:カテゴリ未分類
 まあ弁護士とかが誰か懲戒請求するだろうくらいには思っていましたが、350人だそうです。まさか350通バラバラにやっては彼のさせた(?)ことと質が変わらないですから、一通を連名で出すのではないでしょうか。
 人数は、ある意味では数の力に物を言わせようとした(あるいは結果的にせよそう思わせた)橋下氏への当てこすり(というと言葉が悪いですが他に言葉が浮かばない)でしょうか。


 散々この件については論じてきましたし、私も勉強に追われていますから、今更長文の記事を追加することはありません。橋下氏について懲戒が相当だの不相当だのというようなことをぶつぶつ論じるつもりもありません。

 なお、燃料だ記事書いてと書き込んでいた人もいますが、私はこの事件を面白おかしいものとして論じる気など全くありません。



 ちなみに明日は懲戒請求民事訴訟の第2回弁論準備手続だったりするのですが、どうなるんでしょうね。
 橋下氏のブログはかなり長く更新が停止されていて、準備書面が提出されている弁護団側はともかく橋下氏側の主張がつかみきれない部分もあるように思えます。

 その橋下氏はといえば、大阪府知事選に出馬。

 公民権の行使をどうこう言うつもりもありません。むしろ、彼は法律家だからおかしなことになるので政治家としての能力はもしかするかもな、みたいなことを考えています。
 私は大阪府民ではないので大阪府民の皆さんが自己責任で選べばよいかとは思いますが、北村晴男弁護士の、なったら苦労するだろうという言葉には私は賛成します。


 それにしても、更に場外から援軍まで加わって、いよいよ事態は泥沼化したように思います。訴訟も和解と言う事は不可能でしょう(和解するとなれば橋下氏が非を認めないと仕方がないし、その気配もない)し。今枝弁護士が不出馬の原因に自分たちをダシに使うな、とも怒っておられました。


 結局のところ、いきつくところまで行くしかないように思えます。「誰か」は泥沼に沈むか、あるいは泥沼に引きずり込まれることを恐れながら日々を暮らすことになるでしょう。その誰かがどこの誰かは、手続の進行を待つしかありません。組み合ったまま両方引きずり込まれるかもしれません。

 こうなった原因は・・・というと結局非難以外始まらないので止めますが、法界vs世間界の激突も、多少は和らいできたようにも思えます。世間に法界の論理、あるいは大切な考慮すべき事実がちょっとくらい浸透したためなのか、世間界が飽きたのか、本当のところはわかりませんし、複合的なのかもしれません。





 ふと、薬害訴訟で高裁の出した和解案をはねた原告団のことをちょっと考えました。

 和解案を出した高裁だって、国に責任があるかどうかをひとまずおいても原告らが被害者であることは分かっていますし、国は懐が広いのですから、何とか助けようとしているのではないかと思います。和解案は、ある程度ギリギリまで原告側によい結論を導こうとしたはずです。(そうでないならちょっと裁判官どうなの?と思います)つまり、判決にもって行ったほうがいい結論が出るというのは限りなく厳しいと思われるのです。
 しかし、原告団はこれを受け付けませんでした。おそらく上述のことは原告団とて分かっているのではないかと思われます。
 もちろんわかっているとしても一つの選択肢です。彼らは訴訟に勝つか負けるかを問題にしようというのではなく、国の責任を徹底的に追及して被害者救済を目指そうという方針なのでしょう。例え負けるとしても、和解案の論理を承服することは耐え難いものなのでしょう。
 もちろん、それに対していいだの悪いだのなどと言い放つ資格も、無責任な宥めをする資格も私にはありません。

 しかし、争うこと自体、もっと言えば責任追及が目的だと思うと、傍からみていると、いろいろな意味で涙さえ出てきます。起こってしまったことはそこまでのことなんだというのを痛感させられる面でも、その救いのなさ、司法その他の無力さという面でも。

 



 最初のうちは怒りや苛立ちでこの手の問題を見ていることが多かった気がしますが、最近は紛争というものを見る度に空しさが募ってきています。これも人間としてあまりにも遅いにせよ一つ成長したということなのでしょうか。
 




 ※※※※※※※※※追記※※※※※※※※※


 橋下氏が懲戒請求が選挙狙いなら「・・・私の政治活動に対する重大な挑戦であり、刑事弁護人の正義のみを絶対視する狂信的な行為」とか言っているようです。


 答弁書や準備書面で、懲戒請求されたって損害なんかないというような理屈を振りかざしていたのはどこの誰だったでしょうか。弁護士業務の妨害は損害ではなくて、立候補したときに名誉が下がるのは問題だとでもいうつもりなのでしょうか。
 懲戒請求について、クレームは宝だ、といっていたのはどこの誰でしょうか。

 某掲示板でいろいろ突っ込まれていて、不謹慎にも爆笑してしまいました。

 橋下氏は自分がこれまで喚いてきた事が全部自分に返ってきてしまっているように見えます。

 この懲戒請求が選挙狙いかどうかはともかく、選挙とおよそ因果関係がないとはいえないように思います。
 どのような経緯で懲戒請求者が350人近く集まったかは分かりません(ネットで集めていた気配はなさそうです)し、もしかしたら変な意図が働いているのかもしれませんが、個人的にはこの問題を放置したまま選挙出馬という挙に出た橋下氏を見て、我慢の限界を超えた人が相当数いるのではないかと読んでいます。






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最終更新日  2007年12月18日 19時46分13秒
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