舘野泉(たての いずみ)さんのピアノリサイタルを聴きに行ってきました。
プログラム
1.バッハ(ブラームス編):シャコンヌ ニ短調
2.スクリャービン:左手のための二つの小品「前奏曲と夜想曲」
3.コーディー・ライト:アメリーのための組曲
4.吉松隆:四つの小さな夢の歌(3手連弾 共演:平原あゆみ)
5.coba:記憶樹
2002年に脳いっ血で倒れ右半身不随になった舘野さんは、2004年に
左手のピアニストとして復帰されました。
足をひきずって歩く姿は痛々しいのですが、演奏はとても若々しいもの
でした。先日TVで聴いたレオン・フライシャーのシャコンヌに比べ、テンポ
は速めで、切れ目のない響きが楽しめました。会場のプラバホール
(松江市)の残響設定もちょうどよかったように思います。
アメリーのための組曲は、「ブラームスの子守唄」をモチーフにしたものだ
ということを舘野さんが解説されました。宇宙を想わせるような現代曲なの
ですが、懐かしさも覚える不思議な曲でした。
四つの小さな夢の歌は、藤原紀香さんがうつ病の主婦を演じたドラマで
使われたそうです。きれいなお弟子さんがいらっしゃるから、舘野さんは
若々しいのだな、と妙に納得してしまいました。
すばらしい演奏ありがとうございました。