カテゴリ:真空管
ebayでたまたま見つけた真空管。
フランスRT(Radiotechniqe)社のR222という8ピンロクタル(B8G)の五極菅です。 かなり用途が限られているのか、他のメーカでこの型番は存在しないようです。 他では作っていないのか私が知らないだけなのか....。 売ってくれたセラーに聞いても、「残念ながらこの真空管の詳細な情報は持ち合わせておりません」とのこと。 RadiomuseumのR222紹介ページがありますが、そこにも有用な情報がありません。 ・ヒーター6.3V0.43A(実測では0.45Aでした) ・Ep Max300V ・Eg2 Max150V これくらいでピン配置も不明です。 ワクワクしてきました。 フランスVisseaux社のIIFA6依頼の謎球ですよ。 まずはピン配置を調べなければなりません。 中を一生懸命見て、テスターでピンを当てたりしながら、なんとか7ピン以外は解析できました。 7ピンは内部に繋がっているようですが、シールドで見えません。 1ピンはヒーターだけでなく、内部の何かに繋がってるように見えますが、7ピン同様シールドで中がわからない状況です。 1ピン:ヒーター(内部に繋がる不明結線あり。DC点火ならこちらがマイナスが無難かも) 2ピン:プレート 3ピン:カソード・・・GNDに落とします 4ピン:サプレッサーグリッド(G3)・・・GNDに落とします 5ピン:スクリーングリッド(G2) 6ピン:コントロールグリッド(G1) 7ピン:内部に繋がる不明結線あり。GNDに繋いでも変わりません。 8ピン:ヒーター(DC点火ならこちらがプラスが無難かも) ピン配置がわかったところで、etracerで見てみましょう。 三結のIp特性はどうでしょうか... C3gほど直線性は良くありませんが、十分に使えるかなという感触です。 三結でEp(=Eg2)175VでEg1が-2Vのとき、 Ip(+Ig2)は10mA前後、 rpは5200Ω前後 gmは8700前後 μは40前後あります。 なかなか良いじゃないですか! この測定から、RT社R222はオーディオ用途に使えそうなことがわかりました。 謎球万歳! \(^o^)/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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