カテゴリ:真空管
RTのE406Nです。(ピンボケすみません)
印字は消えています。 RTでの製造かは不明です。 PX4系として紹介されますが、全く異なる性格の真空管です。 PX4のrpは1kΩ程度ですが、E406Nは2kΩくらいあります。 規格ですが、Frankさんの資料室のE406規格表は見つけたのですが、E406Nの規格が見つかりません。 EU VALVEさんのRE604の各種同等管他には500Vと書かれています。 そのようなわけで、 私はEp=380V、フィラメント電圧は4.0Vと3.8Vの2種類で測定することにしました。 灯を入れると...マイカ板があるのでフィラメントの灯りが殆ど見えません。 そうでなくても4V1Aなので暗いです。 【1本目】 Ef=4.0V, If=1.04A Ep=380VでEg=-45.2Vのとき、 Ip=28.09mA rp=2183Ω gm=2852μS μ=6.2V/V Ef=3.8V, If=0.99A Ep=380VでEg=-45.0Vのとき、 Ip=27.90mA rp=2223Ω gm=2795μS μ=6.2V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=1.04A Ep=380VでEg=-44.3Vのとき、 Ip=27.82mA rp=1998Ω gm=3258μS μ=6.5V/V Ef=3.8V, If=1.01A Ep=380VでEg=-44.2Vのとき、 Ip=28.18mA rp=2006Ω gm=3278μS μ=6.6V/V とても綺麗なIpカーブだと思います。 rp×3倍理論ですと7kΩのトランスがベストマッチですが、10kΩくらいのトランスだとかなり低歪みになります。 大昔、八王子にある工房のご主人が「効率で言えば3倍というのは良いんだけど、直線性の良い球はもっと高いインピーダンスのトランスを使うと持ち味を活かせる。」みたいなことを仰っていました。 この真空管、出力の割に深いバイアスで、結構な入力信号電圧を要求します。 前段は五極菅にするか三極管の2段にするしかなさそうです。2段にするならトランスドライブを試みたいですね。 次回は、類似管といわれる4613の測定レポートです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 2, 2024 07:33:09 PM
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