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カテゴリ:投資手法
普段はIPOには手を出さないのですが、昨年SHO-BIでおいしい思いをしたこともあり(私にとって初めてのIPO銘柄で、2倍以上になりました)、何となくPaltacのIPOに応募したところ、100株当選しました。
正直言って、SHO-BIほどおいしいとは思いませんでしたが、うまくいけば30~50%程度の利益、はずれれば5~10%程度の損失といった、賭けのつもりで買ってみました。 結果は見事にはずれ。公募価格2200円のところ、2079円で寄り付きました。 一般的に、大きな出来高の後に株価が下がると、しこりができて上値が重くなります。公募割れも同様に考えて、すぐに売却しました。(これまでIPO銘柄には興味がなかったので、公募割れIPO銘柄の実際の値動きは知りません。) 売却後もしばらく板を見ていると、定期的に15万株強の大口買いが入っていました。最初に気付いたのは、2079円です。それがすべて売り崩されると、数10秒後にまた15万株強の大口買いが入りました。これが何度も繰り返されます。 大口買いの価格自体は、2078円2077円と少しずつ下がっていきました。 大口買いが売り崩されると、一時的に6円程度株価は下がりますが、すぐに元の株価(あるいはその1円下)に次の大口買い注文が入ります。 これはチャンスです。 大口買い価格の6円程度下に買い注文を出しておけば、大口買いが売り崩された時に買えます。その後再び大口買いが出たら、その1円上に売り注文を出しておけば、誰かが買ってくれます。最悪誰も買ってくれなくても、大口買いが売り崩される寸前に大口買い注文にぶつければ、確実に鞘を抜けます。 私は3回程度様子を見た後、2回転儲けることができました。したがって最低5回以上は、大口買いが入っていたと思われます。 上場2日目も、やはり大口買いが入っていました。(ただの厚い買い板だった可能性もあります。) 前日に味をしめた私は、少し大きめのポジションをとりました。 ところが今度は2度と大口買いは入らず、株価は一気に急落しました。 あの継続的な大口買いは、いったい何だったんだろう? 売り出し期間中に安定操作取引として、株価を買い支えるのは理解できますが、IPO後に買い支える必要はありません。 もしかしたら、オーバーアロットメントの買い戻しだったのかもしれません。 オーバーアロットメントでは、創業者などの大株主から借りた株を、応募した一般株主に売り出し、後に第3者割当で公募価格より少し安い価格で割り当てを受け、それを貸株の返済に充てます。 しかし今回は割り当て価格よりも市場価格が下がってしまったために、第3者割当は受けずに市場で買い戻した方が、証券会社にとっては利益が増えます。 今回の大口買いは、貸株の返済用に市場から買い戻した可能性があります。 もしも私の推測が正しければ、公募価格割れ初日にはチャンスがあります。 だけど何株オーバーアロットメントがあったのかわからないと、大口買いがいつまで続くかわかりません。大口買いが途切れると急落する危険性もあるので、薄利の割りにリスクが高いかもしれません。 しばらくIPO銘柄の初日の値動きに注目しようと思います。 追記: ・2079円というのは、証券会社の引受価額です。この株価以下であれば、第3者割当を受けるよりも、市場で買い付けたほうが有利になります。 引受価額かその1円下あたりに、大口買いが入るのかもしれません。 ・また、初値も2079円であったことが、意味深です。 チャートによれば、初値後に2010円まで急落し、すぐに2079円に戻っています。 その場を見ていたわけではありませんが、大口買い注文が入っていたところで一旦寄り付いたものの、それが突破されたら一気に売り物に押されて急落し、再度次の大口買いが2079円に入ったために、すぐに戻した可能性があります。 この瞬間を取れれば、大きいです。 ・大口買い売り崩し後の株価の下落幅は、当初のほうが大きく(10円程度?)、徐々に小さくなっていったように記憶しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.20 19:29:59
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