4月のトルコにおける住宅販売状況、アタテュルク空港の公園化の真(裏)の理由、最新の政党支持率と支持率変化の背景、NATO拡大に反対するトルコに関する日本語記事、トルコの説明責任と安全保障上の理由
今日(16日)も、重要と思われる経済記事が非常に多く出ていましたし、新しい話題として、イスタンブルの旧?アタテュルク空港に関する記事も出ていました。今日はこれらの中から、4月の住宅販売数などの経済記事を紹介します。 今日は、「(AAでは)記事にならない情報」としては、新たに旧?アタテュルク空港の完全破壊?に関する話題が急上昇しました。管理者の理解では、アタテュルク空港は今でもエルドーアン大統領が国外に出る時と帰って来た時にしばしば使用していますが、これ以外では貨物だけを取り扱う空港になっているはずです。新型コロナウイルス(KOVID-19)の流行が激しかった時期に、わざわざ滑走路の一部を破壊して病院を建設しました。そして、病院を建設した言い訳として、“医療観光”、つまり、トルコにおいて検査・治療を受けるために外国からの患者を受け入れることを推進することが打ち上げられました。が、その後、患者がアタテュルク空港に来ているのかどうかについて、管理者は情報を持っていません。今回は、突然、全ての滑走路を掘り返して(これを部分的に否定する発言もあります)公園に変えることが決定され、昨日から土木機械が入って滑走路の破壊が始まりました。「公園に変える」真の理由は明らかにされていませんが、基本的には、今日、エルドーアン大統領が弔問のために訪問しているアラブ首長国連邦(BAE、UAE)を始め、サウジアラビア、カタールなどアラブ諸国に新しく作ったイスタンブル空港の経営権を売却するためではないかと言われています。そもそも、アタテュルク空港が存在しているときに、空港と都市を結ぶ交通機関も整備されていない状態のまま非常に辺鄙なところで、しかも、大雪や鳥など、自然環境も空港に適していないと言われている(かつ、沼地を埋め立てたため、大地震の際には液状化などにより、破壊的な被害を受ける可能性が指摘されています)場所に作ったこと自体が、一部の癒着企業(を通じてエルドーアン大統領自身)が不当利益を受けるためだと言われています。そんなイスタンブル空港ですが、アラブ諸国に売却する上で最大の問題となるのは、アタテュルク空港の存在です。政権交代が起こり、アタテュルク空港を復活させることが決まった瞬間、イスタンブル空港の利用はがっくりと減る可能性があります。そうなれば、着陸料の大幅な値下げなども必要になるのかもしれません。いずれにせよ、アラブ諸国への売却を確実に実現するためには、アタテュルク空港が復活できないほど完膚なきほど徹底的に破壊する必要があるため、その方便として「公園化」が打ち出されたものと考えられています。アタテュルク空港の滑走路の破壊は、今日、トルコ最大の話題になったものと思われます。 今日は久しぶりに、政党支持率などに関する世論調査結果を紹介します。今回は政党支持率だけ紹介します。ヨンエイレム社による調査結果です。「次の日曜日に国会議員選挙があれば、どの政党に投票しますか」という質問に関する回答です。「未定」を残した数字と、分散された後の数字を紹介します。「未定」を残した状態で、AKP25.4(%)、CHP23.9、善良党10.0、HDP8.4、MHP6.0、勝利党2.0、DEVA1.5、SP0.8 、新RP0.8、TIP(トルコ労働党)0.8、故郷党0.3、未来党0.2、未定11.0、投票しない7.7。一方、「未定」を分散した状態では、AKP31.2(%)、CHP29.4、善良党12.3、HDP10.3、MHP7.4、勝利党2.4、DEVA1.9、TIP1.0、SP1.0、新RP1.0。今回の調査結果の注目点は、やはり、「勝利党の急伸」であり、それと同時に「DEVAと未来党の退潮」ではないかと思われます。そして、「AKPとCHPの差がどんどんつまっていること。しかし、それでもAKPが首位を維持し、支持率も30%以上(未定の分散後)で推移していること」ではないかと思われます。以前も少し紹介しましたが、勝利党をはじめ、2018年大統領選挙のCHP候補だったムハッレム・インジェ氏が作った故郷党など、ここ数年間に新たに作られた政党はほとんど全て「野党票を分散させるために、エルドーアン大統領が作らせた政党」と言われています。しかし、これも先日紹介したように、「勝利党の支持者の多くはAKPとMHPから来た」という分析も存在しています。なお、「勝利党が野党の票を分散させることを目的に作られた政党」であるという点については、昨日から今日にかけて、オズダー勝利党党首とクルチダルオールCHP党首がそれぞれお互いを批判した発言により、さらに明確になったという指摘もあります。 なお、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟申請に関するエルドーアン大統領の発言については、日本でもいろいろな人がコメントしているようですが、トルコでは「もしもプーチン大統領の下請けや指示を受けているのでないのなら、エルドーアン大統領は両国の加盟を認めるための基準・条件を明確にする必要がある」という指摘と、「(スウェーデンとフィンランドというよりも、それを後押ししているアメリカに対する要求として)トルコのF35開発と購入への復帰、アメリカ等のPKK/YPG への支援停止、(東)地中海問題・エーゲ海問題への公正な関与などのトルコの安全保障上の正当な権利を主張(獲得)すべし」という発言も聞かれます。 励みにしていますので、クリックをよろしくお願いします。にほんブログ村にほんブログ村誕生石 ネックレス アクセサリー 天然石ネックレス トルコ石 ターコイズ ネックレス レディースジュエリー 12月誕生石 プレゼント レディースネックレス プレゼント ハート デザインネックレス 【選べる長さ 40cm・45cm】 ss価格:10000円(税込、送料無料) (2020/9/12時点)送料無料【大粒 ターコイズ インディアン リング】トルコ石 インディアン ネイティブアメリカン シルバー925 シルバーリング 指輪 シルバー925 メンズリング レディースリング アクセサリー【あす楽対応_近畿】価格:11800円(税込、送料無料) (2020/9/12時点)天然ターコイズ(トルコ石)ペンダントネックレス大ぶり一粒ストーン!【12月誕生石ターコイズ】【レディース,激安,特価,通販】価格:5130円(税込、送料無料) (2020/9/12時点) 今日(17日)は、アナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1の記事を紹介します。1 4月には、トルコ全土で13万3,058戸の住宅が販売された2 4月には、農業生産者物価指数は月間ベースで17.76%、年間ベースで118.53%上昇した 3 バフチェリMHP党首は、『フィンランドとスウェーデンを、待合室に入れておくことが最適の選択肢である』と発言4 クルム環境・都市計画大臣は、『アタテュルク空港は破壊されていない。正反対に、国民に贈られている。』と発言5 カライスマイルオール運輸・インフラ大臣は、『アタテュルク空港の東西滑走路は残され、緊急時には使用される』と発言6 エルドーアン大統領は、アラブ首長国連邦(BAE、UAE)へ弔問7 ロシア人は、トルコで住宅を購入する外国人リストで初めてトップの座を占めた8 住宅販売数は、4月としては新記録を更新した9 ネバティ国庫・財務大臣は、『我々の現時点の目標は、インフレの主要原因の1つであるインフレ期待を修正することである』と発言 今日はまず、NATO拡大問題に関する日本語記事を紹介します。NATO加盟「同意せず」 トルコ、北欧2カ国に不満 5/17(火) 6:37配信 時事通信 【イスタンブール時事】トルコのエルドアン大統領は16日、首都アンカラで記者会見し、北欧のスウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟について「同意しない」と表明した。 対トルコ制裁への不満などが背景にある。NATOに加わるには全30加盟国の承認が必要で、トルコが反対姿勢を貫けば加盟は実現できなくなる。 エルドアン氏は、スウェーデンによるトルコへの武器禁輸措置を念頭に「トルコに制裁を科す国の加盟に対し、われわれはイエスと言わない」と強調。(以下省略) ここからは一言解説・雑感です。上でも紹介しましたが、これが本音かどうかは不明です。管理者は言い訳だと考えています。ただし、本当の理由が「プーチン大統領の下請け・依頼を受けて、NATO拡大を阻止すること」なのか、「両国の加盟申請を渡りに船と、両国の加盟とは全く無関係なトルコ自身の利益追求すること」なのかは、現時点では管理者には判断が付きません。 今日、紹介するAAの記事の見出しは「4月には、トルコ全土で13万3,058戸の住宅が販売された」です。今日(17日)付の記事で、抜粋して紹介します。 トルコ統計庁(TUIK)は、2022年4月の住宅販売統計を発表しました。それによれば、今年4月にはトルコ全土における住宅販売は昨年同月と比べて38.8%増加し、前月と比べて0.8%減少して13万3,058戸となりました。3月には13万4,170戸の住宅が販売されていました。先月の住宅販売戸数は、イスタンブル県では2万6,330戸で、トルコ全体の19.8%を占めました。次いで、1万2,195戸で9.2%のアンカラ県、8,459戸で6.4%のイズミル県となりました。住宅販売戸数が最も少なかった県は、25戸のアルダハン県及びハッキャーリ県、47戸のバイブルト県でした。今年1~4月期の全住宅販売数は、昨年同期と比べて26.2%増加して45万3,121戸となりました。 4月にはトルコ全土で、外国人には昨年月と比べて58.1%増加して6,447戸の住宅が販売されました。その結果、全販売戸数に占める外国人が購入した住宅の割合は4.8%(先月は4.1%でした)となりました。今年4月の外国人向けの販売で、1位は2,564戸のイスタンブル県、次いで、1,970戸のアンタリヤ県、333戸のアンカラ県となりました。購入者の国籍は、1位が1,152人のロシア人、905人のイラン人、次いで714人のイラク人となりました。 同時期の住宅ローン利用販売は、昨年同月と比べて82.9%増加して3万2,030戸に達しました。層住宅販売に占める住宅ローン利用販売が占める割合は24.1%となりました。 今年4月の新築住宅販売戸数は、昨年同月と比べて24.7%増加して3万6,421戸となりました。総住宅販売戸数に占める新築住宅の割合は27.4%となりました。今年1~4月期の新築宅販売数は、昨年同期と比べて19.4%増加して13万858戸となりました。また、中古住宅販売戸数は、昨年同月と比べて45.0%増加して9万6,637戸となりました。総住宅販売戸数に占める中古住宅の割合は72.6%となりました。今年1~4月期の中古宅販売数は、昨年同期と比べて29.3%増加して32万2,263戸となりました。 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。社債投資まとめ いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。株初心者向けIPO初値予想 今日はオリーブ・オイルを紹介します。日本への売り込みにも力を入れ始めたそうです。 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。