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カテゴリ:映画DVD
開巻早々、メキシカンな陽気なタイトル音楽とともにスパイが電話ボックスごと吊り上げられるシーンから始まり、ジャンポールベルモンド演ずるスパイ「鉄腕ボブ」がアカプルコのリゾート・ホテルに颯爽と登場、荒唐無稽に大活躍。
そこに、場違いな掃除婦が突然現れ、場面は一転、雑然とした安アパートの一室=現実の世界に、戻る。 冒頭からのシーンはすべて、小説家ベルモンドの描く人気スパイ小説の世界だった。 「小説の世界」とその著者である「小説家の現実の世界」を交錯して描くコメディ。 輸入サントラ盤 Magnificent (Le Magnifique) [Soundtrack] [from US] [Import] amazon CD にリンク J・ビセットはその小説に興味を持つ女子大生で、彼女の可憐さにあこがれるベルモンドは、最初は執筆中の小説の中で彼女と自分の颯爽とした冒険を夢想するが、やがて小説の主人公に嫉妬するようになり、その思いを反映した小説は、だんだん暴走を始めて・・・。果たして恋と小説の行方は? 「小説の世界」のシーンは007のパロディになっていて、ジャクリーン・ビセットはボンドガール風ヒロインに、ハーバート・ロスも敵の悪党として登場します。 J・ビセットが最も輝いていた時期(「アメリカの夜」のころのフランス+イタリア映画)で、 現実の世界のメガネにジーンズの姿(アンジェラ・アキのような)と、小説の世界でみせるセクシーな姿(ボンドガールのような)の 両方の美しさに完全に参ってしまいました。 この映画は、私にとっては、オールタイムベストに入る非常に思い入れの深い作品です。 が、当時から評価は芳しくなく(「パリで一緒に」と同じ手法とか・・・)知名度も無いので(まず紹介されることはない)、いまだに日本ではDVDが発売されていません。(海外盤のみ) 邦題も良くない。(「おかしなおかしな・・・」と付く映画に「おかしい映画」はないと揶揄される始末。) 音楽は「ボルサリーノ」で有名なクロード・ボリンで、映画の内容に合わせ、にぎやかな曲から華麗な曲まで非常にバラエティに富んでいます。 特に、ヒロインの「タチアナのテーマ」が美しい。 公開当時、サントラLPを買えず、EPで我慢した思い出があり、作品がマイナーなだけに、近年、やっと輸入CDを見つけ即購入しました。 やっとサントラCDは入手できましたが、今度は、DVDを待って、テレビ東京のお昼のロードショー(山田康雄氏によるベルモンド)の録画で我慢する日々が、またまた続きそうです。(テレ東偉い!) <<未DVD化>> 原題:"LE MAGNIFIQUE" 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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