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「サンライズサンセット」陽は昇り,陽は沈み,時は過ぎ…
毎日の普通の生活に根付いて、昔から繰り返された 「しきたり」も時を経て若者たちから変わっていく。 娘たちの結婚と旅立ち、家族の日常の営み、 そしてそのような小さな一人ひとりの小さな幸せも、 大きな理不尽な流れに押し流されてしまう。 それでも家族はたくましく生きる。 足元が危なくても軽やかに音楽を奏でる 「屋根の上のヴァイオリン弾き」のように。 やっぱり生オーケストラはいい! オープニングの「しきたり」の歌や、 有名な「サンライズ・サンセット」が感動的。 (個人的には最後にもう一回「サンライズ~」で 盛り上がって終わるかと思ってたのですが、 わりとあっさりおわりました…) 「陽は昇り陽は沈み時は過ぎ…」という日本語詩を どこかで見て覚えています。 そして話自体は、おそらくテレビで映画を見た記憶 があります。 そのときは深くは考えませんでしたが、 実はロシアによるユダヤ人の迫害・追放という シリアスな背景があったのだと、今、改めて知りました。 結婚式の踊りや歌の陽気さが、その苛酷な現実と対比 してより一層際立ちます。 市村デヴィエは、市村さん自身のコミカルさ優しさを 前面に押し出したキャラクターになっていました。 「しきたり」を大事にしながらもかわいい娘たちに 押し切られてしまう優しい父親像がとっても微笑ましい。 他にも芸達者揃いのキャスティングですが、その中では 逆に、末っ子平田愛咲さんの輝きと、三姉妹の下の2人 の無邪気さが記憶に残りました。 (真島さんはカーテンコールまでどこに出てたか わからなかった…ごめんなさい) ちなみに家のドアについてた細長い小さな棒みたいなもの は、「メズーザ」といって、ユダヤ系の人の家の入り口に 必ず付いてる鉛筆1本が入る位細いオリーブの木箱。 ユダヤ教徒が、家の玄関や鴨居につける、細長い門飾り。 聖句が書かれた紙が入っていて、部屋に入る時に これに指で触れ、その手にキスするそうです。 そっか、勤務先の会社にいたユダヤ系の人が、会社で個室を 与えられたとき、ドアにつけてました。 もひとつちなみに題名の由来は、「昔ローマ皇帝ネロによるユダヤ人の大虐殺があった時、逃げまどう群衆の中で、ひとり屋根の上でバイオリンを弾く男がいたという故事を描いたシャガールの絵にヒントを得たもの。舞台でも、ユダヤ人の不屈の魂の象徴として「屋根の上のバイオリン弾き」を要所要所に登場させています。」 「YAMAHAおんがく日めくり」より: http://www.yamaha.co.jp/himekuri/view.php?ymd=19990922 ・・・というようなことは終演後にパンフレットで ゆっくり楽しむのが本来ですが・・・ 何とパンフレットが売り切れてましたよ!珍しい。 1500円で予約してきました。 送料無料で送ってくれるそうです。 ────────────────────────────── 日生劇場10月公演 『屋根の上のヴァイオリン弾き』 ────────────────────────────── 不朽の名作がいよいよ帰って来ます!! 日生劇場10月公演は「屋根の上のヴァイオリン弾き」。 デヴィエ夫妻には市村正親・鳳蘭が夢の共演! また、貴城けい、笹本玲奈など魅力的なキャストが揃いました! ────────────────────────────── 台本:ジョセフ・スタイン 音楽:ジェリー・ボック 演出:寺崎秀臣 出演:市村正親/鳳蘭/貴城けい/鶴田忍/笹本玲奈/ 真島茂樹/平田愛咲/植本潤/良知真次/他 ────────────────────────────── トポル主演の映画版: スタジオ・クラシック・シリーズ::屋根の上のバイオリン弾き 待ってろよレミゼ!この日は東宝ナビザーブ先行チケット引き取りだけ。 ------------------------------------------------------------ トポル主演の映画版・ぽすれんにリンク: 監督:ノーマン・ジュイソン 出演者:トポル、 ノーマ・クレイン、 ロザランド・ハリス 収録時間:179分 レンタル開始日:2001-07-05 Story ウクライナ地方の、とうもろこしと麦畑に囲まれた小さな村アナテフカ。そこでは厳しい現実と伝統の中で必死に生きる人々が暮らしていた。ユダヤ人デビエも、そんな村人の一人。彼は政情不安な世の中で、娘達の幸せを願い、彼女達の恋愛に悩み、結婚を祝い、そしてユダヤ人追放という過酷な時代を生きていく。 (詳細はこちら) ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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