|
いまや古典中の古典、数年前に俳優座で観ましたが、
まさかの蜷川演出で登場。 しかも、このメンツでは観ないわけにはいきません。 上演台本から一部作り直したという内容で、 これだけのベテラン俳優の丁々発止の演技合戦は、 さすがに、見ごたえありました。 改めて見直すと、自分はやはり、気の弱い2号や ころころ意見の変わる12号に近いなぁと、 つくづく思います。 主人公になる8号はあまりに正しすぎて近寄りがたい。 さて、今回は、囲み舞台で、特設のベンチ席あり。 せっかくだからなるべく近くで観たかったので、 わざと平日でベンチ席指定で先行予約しましたら 見事最前列でした。 ほんの目の前でこれだけの俳優さんたちを目の当たり にして大迫力! しかし、真横(長方形のテーブルの短辺のほう)、 陪審員1号の真後ろだったので位置的につらかった~。 8号中井さんの正面ではあるけれど。 囲み舞台ではあっても、本来の正面がやっぱり正面。 いいシーンは後姿をみることになってしまうのは ちょっと…。 [座席表です] そして、3号と10号の偏見、強引な頑固さで興奮し、 エスカレートして感情が爆発するまでの過程が少し 説得力が弱かった気がしました。 55年前の制作当時と、今の観客の考え方・差別意識 に大きな差があるため、難しいのかもしれません。 来年1月、「十二人の怒れる男たち」のタイトルで 俳優座劇場プロデュースでも再演されるので、 必ず観ようと思っています。 1号/亜石井愃一 まじめなおとぼけは一品。 2号/柳憂怜 私はこんな感じです。一番普通だと思う。 3号/西岡徳馬 血管切れそう!さすがの存在感。 4号/辻萬長 いつものカタブツでなく、インテリ紳士風。この人の存在感もすごい。 5号/筒井道隆 良い意味で、線の細い若者を好演。 6号/岡田正 結構地味な役回り。ペンキ屋だったのね、 7号/大石継太 早くナイターに行きたい野球ファンでおなじみの7号。 8号/中井貴一 H・フォンダは日本ではこの人でしたか。この人にしかできない生真面目さが出てます。あと10年したら筒井さんも近いかも。 9号/品川徹 老人の寂しさを本当に控えめな演技で。 10号/十大門伍朗 血管切れそう、その2。普段は女形もされるとは驚き。 11号/斎藤洋介 活舌の悪さ(舌が回らないような感じ)は、ヨーロッパ訛りの英語を表現?そういうセリフの言い方もあってもいいかなと思いました。 12号/田中要次 広告マンならではの調子良さ、いいかげんさがかえって人間らしい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■▼■■▼▼■■▼■■▼■■▼■■■▼■▼■ 『 十二人の怒れる男 』 ■▼■■▼■■▼■▼■■▼■▼■■■▼■▼■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ とある裁判で十二人の陪審員が討論し、評決に至る までを描いた傑作戯曲を蜷川幸雄が演出。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [劇作・脚本]レジナルド・ローズ [翻訳]額田やえ子 [演出]蜷川幸雄 [出演]中井貴一/筒井道隆/辻萬長/田中要次/斎藤洋介 /石井愃一/大石継太/柳憂怜/岡田正/新川將人 /大門伍朗/品川徹/西岡徳馬 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 原作戯曲本(廃版): 映画版: ■期間限定!全品ラッピング無料!【21%OFF!】十二人の怒れる男 (1957年度製作版) 【ベスト... 映画版・ぽすれんレンタル: 監督:シドニー・ルメット 出演者:ヘンリー・フォンダ、 リー・J・コッブ、 エド・ベグリー、 マーティン・バルサム、 E・G・マーシャル 収録時間:96分 レンタル開始日:2002-03-08 Story ヘンリー・フォンダが製作・出演、裁判での12人の陪審員たちの討論を丹念に描いた、映画史に輝く傑作ドラマ。殺人容疑の青年に対し、11人の陪審員が有罪と判定したが、1人の陪審員が異議を唱えたことから白熱の討論が始まり、緊張した時間が流れる。 (詳細はこちら) ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[演劇(観劇レビュー・劇場看板・CD・DVD)] カテゴリの最新記事
まささん、こんばんは!コメントありがとうございます。
>私も見たいのですが、追加席のWは >後ろ側で相当見にくくなるんでしょうか・・・。 そうかもしれませんね。 でもシーンによっては本当に間近に俳優さんが見れるので(窓をあけに来たり、水で顔洗いに来たりします)そこはドキドキですし、W席側でも討論のシーンはありますので、それほど心配しなくてもいいかも。 私の席は長方形の短辺にあたるところだったので、縦長に観ていましたし。それより、その追加席でも、とにかく観たほうがいいです!この作品を、この顔合わせで、蜷川演出という機会は二度とないと思います! (2009.11.28 02:25:45) |
|