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カテゴリ:漫画・コミックス
異能の漫画家の自選集2冊のうちの1冊。
この独特の世界は必読です!! 『彼方より』では、1974年第7回手塚賞入選作『生物都市』を収録。 「夢みる機械」でも書かせていただきましたが、 昔、子供のころ、床屋にあった「週刊少年ジャンプ」ではじめて読んで、見事にトラウマになった作品です! 素朴な筆致、奇妙な話、インパクトのあるイメージが怖くて! もう1本のトラウマ作品だった、同じく諸星先生の「夢みる機械」より強烈でした! ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ▽▽▽以下、漫画のあらすじ、結末、ネタばれです。▽▽▽ ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ 表紙 中表紙(タイトル) 198X年初夏のある日、少年の住む村の宇宙港に宇宙船が帰ってきた! 一目見ようと、宇宙港に向かう少年。 しかし、その地点を中心に、何か異常な状況が徐々に広まりつつあった。 それは、人間や動物が機械に”溶け込んで融合している”姿だった。 宇宙船は、木星の衛星イオで、新しい生命体と接触し、宇宙飛行士も宇宙船と融合、一体化した新生物として地球に帰還。 接触したものは、その宇宙船に次々に溶け込んで、取り込まれ一体化していった。 やがて、その波は伝染するように村全体に広がっていった。 取り込まれたものは、皆ひとつになった暖かさと不思議な安心感に包まれ、幸福感すら感じていたのだった。 それは生命体としての、人間の新しい進化かもしれない。 そのころ、少年は山奥に逃げて、世捨て人のような男と暮らし始めた。 しかし、彼がひとつだけ心残りだったのは、宇宙船が見れなかったことだ。 「とうとう宇宙船見れなかった・・・」 ☆ 人間が機械に触れただけで次々に溶け合っていく絵のインパクトが強烈でした! そして、今読むと新生命体のアイディアは、今度は「スタートレックネクストジェネレーション」の機械生命体ボーグと同じ発想の先取りだということに驚きます! あくまでも少年漫画のスタイルとして、少年が主人公で、これだけの大事件の最後に「宇宙船を見たかった」という男の子の素朴な想いがなんとも微笑ましい。 彼方より―諸星大二郎自選短編集 (集英社文庫―コミック版) 諸星 大二郎 (文庫 - 2004/11) ------------------------------------- 異能の漫画家の自選集その2。 汝、神になれ鬼になれ―諸星大二郎自選短編集 (集英社文庫―コミック版) 諸星 大二郎 (文庫 - 2004/11) 映画「奇談」の原作「生命の木」収録。 ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、【1日1クリック】投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.08.26 08:55:50
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