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2010.10.02
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松本幸四郎が渾身の演技で挑む、英雄ユリウス・カエサル(英語名ではジュリアス・シーザー)の半生。
ユリウス歴(太陽暦)をはじめ、7月の英語名ジュライの語源でもあったり、ルビコン河、「賽は投げられた」、「ブルータスお前もか」など、現在に至るまで様々な事柄にその存在を残した英雄カエサルの物語。

人生初の「ゲネプロ」体験です。
当初17時の開演予定が遅れて、18時30分開演。
第一幕1時間5分、休憩20分、第二幕1時間5分、計2時間30分。
まず目についたのが、通路に敷き詰められた、当時の服装をイメージしたような白い木綿か麻の絨毯。
幕も同じ素材が素朴な感じで縫い合わされ吊るされている。

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冒頭、行き交う多数の民衆の影がシルエットが、幕に映されて効果的なビジュアルから始まる。
そして、カエサルが戦士たちを鼓舞する演説の場面に。
この演説が戦士の心をとらえる様子から、人心掌握に長けた英雄の一面をのぞかせ、この後も、政治家としての策略ぶり、愛人との関係では英雄色を好む姿など、様々なエピソードを通じて、カエサルの人間性を描いていきます。
しかし、誰もが知っている有名なその最期は、終始影を落としています。
これに並行して、政敵のキケロと、愛人の子であり側近となるブルータスが逐次登場し、やがて観ている者の興味は「その時」に向かって、カエサルに対する心情がそう変わっていくのか、なぜ「そうなった」かに収束していきます。

共和制が揺らぎだしていたローマ。
カエサルは民衆の絶大な支持を得ていたが、その独裁がゆえに暗殺に至る。
それでも後継者によって「ローマ帝国」が築かれたという歴史の大きな流れを改めて認識。

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松本幸四郎さん演じるカエサルは、幸四郎さん自身の人格がにじみ出て、人種を越えた人物として感じさせてくれます。
いくつかの場面だけで、人間カエサルを描くにはもう少しエピソードが厚いほうが良かったかも。
そこを本人の人間が埋めている。

瑳川哲朗さん、勝部演之さん、ご両人はさすがの存在感。
あの短時間のみ、主に一幕のみの出番では非常にもったいない。
そして、小島聖さんがクレオパトラだったとは!
美しさと存在感とその貫録に、勝気でありながら憂いを持ち、王でもあった姿を好演。
高橋惠子さんはいつになく、ふくよかで穏やか、でも芯は強く。

全編いかつい話の中で、ユーモラスで気が抜けるのは、渡辺いっけいさんと、水野美紀さん。
特に水野美紀さんが大活躍!
これまで延々と「踊る大捜査線」の雪乃役の大人しいイメージの役ばかりでしたが、今回ばかりは、自身が立ち上げたユニット・プロペラ犬公演での役に近いコメディエンヌぶり。
本作での笑いの部分を、ほとんど一人で背負っているのではないか。
それだけにともすると浮いてしまいそう。
しかも笑いだけではなくて、メインキャストではほとんど唯一、市民以下の奴隷の立場から、カエサルとローマ社会を見ている、観客の目線に最も近いとっても重要な役です。
その真価は、本公演で大勢の観客がいてこそ、わかるものだと思う。

一般公開ではないゲネプロだけに、客席には、スタッフ、マスコミ関係者と、その他招待者(ブロガー数名も含む)を入れても100人に満たない程度。
席は自由だったので、A-30に。(ちなみにすでに通常購入済みの席は、B-29という…。)
がらんとした客席は、これがあの日生劇場だとはとても思えない。

きっと普通に大勢の観客がいると、その観客は、舞台上での演説の場面ではローマ市民の役のようになり、戦闘の場面ではみんな兵士にもなって、この芝居の空間を共有するに違いない。
その相互の反応があってこそ、役者の演技も生きてくる。

舞台は観客と役者がいてこそ成立することが、本当に実感としてわかりました。

貴重な経験の機会を与えてくださった方に感謝します。m(_ _)m

さて、本公演の観劇が、ますます楽しみだ!

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脚本:齋藤雅文 演出:栗山民也
原作:塩野七生 「ローマ人の物語」(新潮社刊)
出演:松本幸四郎、小澤征悦、小島聖、小西遼生、瑳川哲朗、
  勝部演之、水野美紀、渡辺いっけい、高橋惠子
公式サイト:http://play-caesar.jp/
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Last updated  2010.10.05 01:59:47
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