映画『クライ・マッチョ』2021年
監督50周年40作目イーストウッド91歳の最新作
まさにイーストウッド自身のような主人公
少年の成長と老カウボーイの癒しを描くロード・ムービー
現代のウエスタン
2022.1.15.丸の内ピカデリー2
1978年。かつてロデオで名を馳せたマイクだったが、現在は落ちぶれていた。
ある日、メキシコで母親と暮らす少年をテキサスの父の元に取り返すという仕事を引き請ける。
老カウボーイと少年がメキシコからテキサスへの道程での交流を描いたロード・ムービー。
元ロデオ・スターという役柄は、まさにデビュー当時以降「ロー・ハイド」など西部劇で活躍していたイーストウッドそのもの。
大げさな大事件や巨悪は一切登場しない。
話のテンポも、映像も、風景も、緩やかに時間が流れる。
舞台となった1978年頃の穏やかな心地良さがいい。
主人公と闘鶏にかけたタイトルも味がある。
イーストウッドには、一世一代の名作を最後に送り出してきれいに引退するのは似合わない。
表面上カッコ悪くても、体が元気なうちは、どうかマイ・ペースで、好きな作品を作り続けてほしいと思います。
2021.12.5.新宿ピカデリー