映画レビュー『オットーと呼ばれた男』
主演トム・ハンクスとその息子が好演
妻を思う深い愛情、実はラブ・ストーリーでもある
回想シーン、エンドロールも感動的
2023.4.2.TOHOシネマズシャンテ
主人公は、規則にうるさい街の嫌われ者、となっているが、言ってることは正しい。
ごみは分別すべきだし、私有地は通り抜け禁止、駐車票は見えるように掲げるべきだ。
それらのルールには、それなりの理由がある。
それより他の登場人物の方が腹立たしい。
死にそうな猫を同情で拾って、自分は猫が苦手だから他人に押し付ける。
線路に人が落ちても、助けるどころかスマホで撮るばかり。
特に、他人の物を無理やり取り上げる病院のピエロとか!
そして、実はラブ・ストーリーでもある。
挿入される彼と妻との馴れ初めなどは本当に微笑ましい。
ここで、若い頃の彼を素人である実際のトム・ハンクスの息子が好演。
妻役の女優さんの太陽のようなはつらつさがまぶしい。
いかに妻を深く愛していたかが伝わってくる。
なぜ、心を閉ざすようになったのか。
さらに続く回想シーンは心が痛む。
しかし、強引に関わってくる近所の人たち、特に移民の家族によって、心が開かれていく様子がとても感動的。
エンドロールの”写真”も実に微笑ましい。
「007慰めの報酬」と同じ監督が撮ったとは驚きです。
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