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カテゴリ:公開映画レビュー
公開映画レビュー『メイ・ディセンバー ゆれる真実』
怖い まさしく「犯罪」、歳の差が激しい恋愛などではないことを冷酷に描く 事件に関わった人々がことごとく不幸になってる事実 皆そう思わせないように気を使って生きている 少年は13歳のまま大人になり、成長した自分の子供たちに追い越されている 2024.7.13.TOHOシネマズ新宿 女優のエリザベスは、ジョージア州サバンナに取材で訪れる。 36歳の女性グレイシーと13歳の少年ジョーの不倫事件「メイ・ディセンバー事件」を映画化する役図栗のためだが、進めていくうちにその真実の重みに翻弄されていく。 まず、各シーンがとても的確。 俳優陣の演技も的確。 ナタリー・ポートマンってこういう人でしたっけ? これまでのイメージが大きく変わって、まさに本作の女優になり切っていて、凄い。 ジョーもまた、そのまま映画の中に存在していて、演技ということを全く感じさせない。 自分の子供たちと比べて、いかに幼く純真で13歳のままの精神状態から成長していないように見えて痛々しい。 あまりにも大きな事件の渦に巻き込まれたまま、自分で考える時間もなく、時間がたってしまった恐怖。 本当に「犯罪」の被害者でしかないことが、23年を経た今まさしく表れている。 ジョーは当時の少年のまま、グレイシーに全て支持されたとおりに動いていて、全て管理されている。 13歳の役者のオーディション映像を観るシーンで 如何に「13歳の少年」がいかにまだ幼いかが映されて、愕然とする。 グレイシーは、誘惑されたと主張するが、それは一方的な見方でしかない。 最後に、作られることになる作品の撮影風景が、またあまりにも「陳腐」すぎる。 ここもまた”上手い”ということですが、それが、余りにも、タブロイド紙の低俗なイメージそのまま。 ペットショップだからと蛇を使ったりして。 彼女が取材で経験したリアルとの差が激しくて愕然とする。 夫妻が観たら怒り心頭を通り越して、激しい絶望にかられるに違いない。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2024.6.16.TOHOシネマズ新宿 ![]() 大ポスター『メイ・ディセンバー ゆれる真実』 2024.7.6.TOHOシネマズ日本橋 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.15 00:20:45
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