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カテゴリ:旅の日々
フィレンツェの次に訪れるのはボローニア経由のパルマですが、移動するだけといった日になりました。
フィレンツェを出たのは前日が少々ハードスケジュールだったので、昼食を食べてからのゆっくりとしたものになりました。途中フィレンツェ郊外のアウトレットによって買い物をし、ボローニアのレストランででこれもゆっくりと夕食を取り、パルマには比較的遅い時間に入りました。 ここは翌日の行程のためにワンポイントで泊った感じで、このパルマのホテルは名前も覚えてないし印象にも残っていません。 で そのパルマ1泊の翌日はさっそくにミラノへ向けて動いたのですが、まずパルマでは余りにも有名なチーズ、パルメザンチーズの工場、そして生ハム工場の見学。ミラノに入ってからはパスタ工場の見学とたっぷりと‘お勉強’の1日となりました。 12月2日朝8時半(早いな)、まずはチーズ工場へといざホテル出発。 パルマ郊外ですから、そんなに時間もかからずに着いてさっそく見学開始。 工場といっても大げさな機械類とかはなく、広々とした場所に牛乳をためておくスペースや貯蔵庫があります。 まず 3m×1m50 のステンレスの大バットに牛乳を入れて1昼夜ねかします。 それが 2層にわかれ、上層はバター・クリームに・下層は牛乳になります。 その牛乳を、攪拌機がセットされた直径4mほどのボウル状の大きな容器に移し、40~45℃に暖めて30分攪拌。 すると モッツァレーラのようなチーズが出来るので遠心分離機にかけ、あの樽状のパルメザンチーズの形に整えます。 それを コンクリートの水槽の岩塩で作った塩水(この水は1年に1回位しか変えないそうです)に約1ヶ月つけます。 そうすると チーズ中の水分が出て塩味がつき、7%重さが減ります。 その後 貯蔵庫に移し12段に重ねて2年間ねかし、ねかしてる間、夏は1週に1回、冬は2週に1回ひっくり返すそうです。 そして 2年後ようやく出荷。 あぁ~大変だった。 このパルマのレッジォ・エミーリア・マントヴァ・モデナ・ボローニアの地域には約950のチーズ工場があり、年間200万個ほど生産してます。この工場の生産量は1日12ケだそうですが、この12ケという数字が普通なのか少ないのかはよく分かりません。 型のよい出来のいいものには、焼印のような‘ottimo'オッティモ・極上の印をつけます。 ミルクを供給してくれる牛クンは小屋にずっと入れておくそうで、外に出て色々な草を食べないようにして、ミルクの品質管理・統一をはかっているとのことです。 そしてこのパルメザンチーズつくりの技法は13世紀から変わっておらず、スイスのエレメンタールチーズも同じような技法だそうです。 という事で、今日は旅行記というよりパルメザンチーズの作り方の‘お勉強’になってしまいましたが悪しからず、次回は生ハム工場見学記で、生ハムの‘お勉強’をしたいと思っています。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月15日 00時32分17秒
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