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カテゴリ:読書
内村鑑三の「代表的日本人」を読んでみました。
明治期にキリスト者たる内村が、「わが国民の持つ長所を外の世界に知らせる一助」と文頭に書いているように、彼が5人の日本人を選びだし英文で彼らの業績を著していて、それをあらためて日本語に訳したものです。 その5人とは西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮で、西郷は内村にとっても同時代人といってよいかと思いますが、後は江戸期そして日蓮は鎌倉時代。 それぞれに人となりが紹介されて、内村の考えるキリスト教・西欧社会との対比もところどころ書かれています。 読んでみて格別面白いということはないのですが、まぁ一般教養として読んでおこうと思いまして・・・ これで明治期に日本人が英文で書いて和訳された、三大著作といわれているものを、一応読破しました。読破といっても文庫で150ページ程度のものでそんなたいそうな事ではないですが。 西郷に関しては同時代人であるが故に、かえって現在の評価と違った捉え方の部分もあるように感じました。 新渡戸稲造著。武士道を海外に紹介するに好著といえますが、現在の日本人が既に失っている精神性かな? 岡倉天心著。これは20代の時に読みましたが、日本文化を理解するのに絶好な著作と思います。この3冊の中では一番のお薦め。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月13日 22時52分30秒
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