|
カテゴリ:ニュース
中国のメラミン混入ミルクが大問題となっていますが、この事件の報道に接してまず思い出したのが、「森永ヒ素ミルク事件」です。
今から50年以上前の1955年、森永乳業製造のヒ素入りミルクが出回り1万3000人余りの赤ちゃんが被害を受け、130人以上が死亡した事件です。 今回改めて調べてみると、死亡せずとも脳性麻痺・知的障がい・精神疾患などの後遺障がいが残り、亡くなった方もいらっしゃるでしょうが、まだ多くの人が苦しんでいます。 被害者の恒久的な救済の為に、被害者・厚生省・森永三者が協議して財団法人ひかり協会が設立され、救済の道は何とか開かれましたが、被害者本人は54歳くらいになっていて、その親御さんとなると80歳前後になっておられるはずで、その人たちの人生を思うとやりきれない気持になります。 事件としてはすっかり風化してしまった感がありますが、現在もいまだに苦しんでいる方たちがいる事を思うと、けして忘れてはいけない事件だと思います。 現在でも国内では、雪印事件をはじめ菓子・牛肉などの偽装が相次ぎ、汚染米の被害もとどまるところを知りません。中国でも食に関わる問題が続き、今回のメラミン事件。 国内・中国とわず、事件の底流には「安全への鈍感さ」「拝金主義」といったものがあるのでしょう、50年たっても同じ事を繰り返している、人間の愚かしさを感じてしまいます・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月25日 21時36分06秒
コメント(0) | コメントを書く
[ニュース] カテゴリの最新記事
|