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2008年10月31日
カテゴリ：読書
山本一力の直木賞受賞作「あかね空」読んでみました。
京から江戸へ出た男が豆腐屋を開き､連れあいを得て子供も出来・・・親子二代にわたる家族の物語。 惚れあった二人も長い年月の間に気持の行き違いがうまれ､子を得たあとは親子間のそして子供達同士､兄弟間の気持の行き違いがあり､どうもうまくいかない家族､現代でもよくある風景ともいえます。 二親が亡くなったあと､一家存亡の店を手放さねばならぬ状況に追い込まれますが､息子たちは思いのたけを語り合い､またお互いは知らぬままですが､不思議な縁で結ばれた助力者もあらわれ大団円となります。 江戸の街で欠点もあり弱さもある人達が､お互いにどうして分かってくれないのかと喧嘩もし､時に傷つけあいながらも深いところでは､家族として繋がっている。そんな人間への愛おしさを感じさせる作品でした。  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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