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晴 陶 句 読

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2013.11.06
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カテゴリ:「本」の紹介

〇『五・七・五の力』 -金子兜太と語る-

・石 寒太編   ・毎日新聞社


~俳句の「魅力はいったいどこにあるのか?  それを存分に探ってみよう、そういう意図で

企画されたのが、この本である。 (金子氏を交えた)座談が中心になっているのは、難しい



論よりも話し合いの中から、やさしくその本質に迫ってみようという、入りやすさを考慮した」

(石氏)。 1章 季題と季語、そして反季語~金子・高橋睦郎・鈴木健一氏の座談。「江戸の

季節感」と題して田中優子、「日本語圏外の『HAIKU』を語る」~有馬朗人・星野恒彦対談。


2章 定型とは何か~金子・高橋・藤原正彦座談 「【かたち】からあふれるもの」~道浦母

都子・水原紫苑対談 3章 「切る」から生まれるあたらしきもの~金子・高橋・熊倉功対談

「切れ字の効用」~石寒太。「座談」視界はすべて石氏。


金子~・いつも季語を語るとき、季題を語るという姿勢が大事だと。

高橋~・動詞は、命令形が基本 ・季節は向こうからやってくる。 ・季は恋が基本だと思う



鈴木~・もともと季語は現実とずれがあるんですよ。ずれがないというのは幻想なんです

金子~・フィクションですよ。季語は、フィクションのおもしろさ。


高橋~この間、穂村弘・東直子両君の編した、若い人の(短)歌を二人で褒めちぎっている

本を送ってきたんだけれども、途中で読み進めなくなって、閉じてしまいました。選ばれた


歌は僕には読むにたえないものが多い。それぐらい現在の短歌は拡散してしまっています

(同感!)・
・・おっと、この先引用キリがないので。 1章後半は、「アンケート」まであって、『私


の季語考』として、嵐山光三郎・いとうせいこう・小沢昭一・黒田桃子・櫂未知子・冨士真奈

美・黛まどか・吉行和子ら21人が寄せている!! その中で、塩田丸男が「『季重なり』を解放

せよ」と提言している、これまた同感!!


「もう、わかったと思う。短い俳句は、いっていない部分で、読者にイメージさせる。そういう詩

形なのである。切れ字は、省略よって生まれた"間"を補充する役目をはたしている」(石)!!

常に立ち返って、自作をふり返ることが、本書に凝縮している。 読むだけのひとにも!!








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最終更新日  2013.11.06 16:10:14
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