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晴 陶 句 読

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2013.11.08
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カテゴリ:「本」の紹介

◎◎『そして、人生はつづく』
・川本 三郎   ・平凡社


~同じ時代の空気と状景を感じさらに行動、体験、環境、感受性などに共通点が多いが、

その圧倒的な読書量・旅・音楽・絵画・文藝・人的交流などに教えられることばかり・・・。


本書、この「まえがき」に尽きる~「2008年の六月に三十五年連れ添った家内を癌で亡くし

た。子供がいないのでそれから一人暮らしが始まった。 その『独り居』を毎月一回、日記



の形で書いて行った。物書きという仕事柄、幸い、一人でてることに慣れている。物書きと

は一人でいることが仕事のようなもの。」 と、「強がり」を言っているが、当然、39篇ほどの


あちこちでその寂しさを吐露しているというより、このエッセイすべてに連れだって歩いてい

ていて、うなづきあっているようだ・・・・。「家事をし、仕事をし、一日の終わりに酒を飲みな



がら、昔の映画をビデオで観る。 無論、そんな平穏な一日が毎日あるわけではないが、

それだからこそ『秩序と平和』が大事なものに思えてくる。  もう、あまり大きな声でものを


言いたくない。『独り居』のなかにささやかなよろこびを見つけてゆきたい。 3.11のあともそ

んな思いで書き続けた。(中略) 日記を書くととは、まさにその日その日を思い出してゆくこ



となのだろう。」・・・そして「あとがき」~「そうやって家内なきあとの日々をやり過ごしてき

たように思う。もとより六十代なかばを過ぎた人間にはもう劇的なことも起こらない。いまのと


ころ健康を保っているので、家事もなんとかこなしている。 3.11のあと『生存罪責感』という

言葉を知った。(中略) 生き残ったからにはなんとか生きてゆかなければならない。そう思う


一方で、死んでしまった者に負い目を感じてしまう。 ふたつの気持ちに引き裂かれながら

毎日がある。もとも旅が好きだったが、一人暮らしになってから旅が増えた。」・・・同感仕切



あぁ、この引用だけでもう、20行・・・・同年代の方はぜひ、読んでください!! せめてココ本欄

で採り上げた書や人、読みたくなった書等だけでも引用させてください~・小坂俊史の漫画


『中央モノローグ線』・千駄木の古書店"古書ほうろう"※堀江敏幸『いつか王子駅で』・八高

線・築地川界隈・『江東歳時記』・石坂善久『東京水路をゆく』・リフシッツの「ゴルトベルク」「平


均律クラヴィア」・『東京新聞』・※長谷川櫂『震災歌集』※永田和宏・河野裕子「本」・竹内正治

『地図と愉しむ東京歴史散歩』・山田太一『読んでいない絵本』※川上未映子『すべて真夜



中の恋人たち』※平松洋子さんのエッセイ・『荷風と市川』・六月の旅、水郡線※丸谷才一

『持ちおもりする薔薇の花』・阿武隈急行・・・・これですら、キリがない、「※」は本欄採りあげ

たもの。・・・・いずれにしろ、"川本さん"! もうすこし、一緒に、生きのびて見ましょうや!!






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最終更新日  2013.11.08 17:21:38
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