カテゴリ:「本」の紹介
◎◎◎『とまっていた 時計がまた うごきはじめた』
・細野 晴臣~聞き手・鈴木惣一郎 ・平凡社 ~年齢は近いのですが、当時の"音楽界"に疎く、"名前"ていどでしかないが、皆さまにとっては 一世風靡した アノ【YMO】です。鈴木氏は、細野氏より一回り若く、幅広い音楽活動を手掛ける。 細野晴臣「まえがき」~「ここに収められた対話というか雑談は、2012年7月からはじまった。東北 の大震災から1年有余という、まだ生々しい時期でもあり、話す内容もそんな話題が多い。(中略) 音楽を職業にしているふたりの対話なので、専門用語なども出てくるのは致し方ないる(中略) ご 隠居が熊さんの質問に戸惑い、無理矢理答えるという」「落語の図である。」 2014年6月までの 間、9回にわたる対話は、ファンにとっては「訊きたい」「知りたい」満載で、垂涎の書となろう!!! 鈴木惣一郎「あとがき」~「共に音楽を生業とする故、毎回の会話は、リズミックなシンコベーションを刻 んだ。『人生はヒマつぶしだよ』は、ご隠居の口癖だが、ならば『ヒマを無駄で塗りつぶせば、そこ にひとつの風流が生まれるのではないか』というひそかな目論見」で、臨んだ。「懐かしい音楽の 話をすることで(中略) 図らずも震災以降のこころの変化、そのドキュメントを記録したものとなった。」 鈴~ところで、先日の『NO NUKES』おつかれさまでした。 細~ぼくの歌の音程が外れてたって 言っていたよね? 知らなかったよ、誰も言ってくれないから。(2012.7 坂本龍一のよびかけで『脱原 発』をテーマにした音楽フェス) ・・・こんな感じで鈴木氏の自然な惹きだしに細野氏がスナオに乗っていく! (放射線量) ・日本人は本当に忘れっぽいんだと思うな。(中略・2012) 五月に福島に行ってきた んだけど(中略)ガイカー゙カウンターがなくとも放射線が、見えるようになったって言ったぐらいだよ(笑) (東京のビル)・ビルは僕の憎悪の的だ。(中略)ビルを本気で建てようとしているオッサンたちがいる街 がぼくは嫌いなの。 ・いまのJ-POPは短調禁止令でも出てるのかってていうぐらいに、短調の曲 がなくなっちゃつた。・(今は)昔のいい音楽を残していきたいという思いが一番。それは震災以降 より強くなった。・いまの音楽は局のクセとか臭みがなくてつるつるになってる。 対話のいくつかは 「細野さんの提案で都内の古い喫茶店を巡る』谷中や神田"ミロンガ"、日本堤、神田"竹むら"でも! 鈴~(2012.12)投票したい人がホントにいなくて困っているんです。 細~うん、わかるよ。とにかくオッ サンたちはみんな経済優先だから。 鈴~(この先)もっといろいろなことが悪くなる? 細~そうかも しれない。原発がなくなったころによくなるよ。そうなったらみんなの気持ちも変ると思うし。・・・いく らでも引用したくなる。(音楽について引用していないが・・) こんなことまで・でもね、そのうち自分 のことんなんてどうでもよくなるよ。ぼくは本当に自分のことはどうでもいいもん。どうせ死んじゃう んだから。死んだらなにも持っていけないからね。(中略)それは天の計らいだよ。・・・・音楽専門用 語やバンド名などの詳細解説も各篇末にある、厚さ3.5センチ!!だが、いつまでも話を聞いていた くなる、対話9のタイトル『七十歳になるころには いろんなしがらみなんかも すっかり忘れて 音楽 に没頭できるんじゃないか』と!!! 鈴~本書のどのページからも聴こえてくる。『人生は楽しむこと』!! (読了 4/21) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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