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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2017年08月12日
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「なるほど・・・話はわかった。だがな?いくらお前達がサタナエルを倒した四大天使と呼ばれるような特別な存在とはいえ、そう簡単にホイホイとドラゴンクローを渡すことが出来るはずないのだ」
 まぁ、そんな簡単にいかないとは予想はしてたけどさぁ・・・
 何かこう、交換条件とかないのかな?
 「あれは、本当に強力な逸品だ。その昔、あれは神話時代だったか。龍族と天上人の争いがあった際に、龍族の時の勇者バーンが使っていたとされるそのクローは、その当時の最高神であったシヴァに致命傷を与えたという。その力をお前達は本当に正しい道に使ってくれるのか?それが分からぬ限り譲ることはできん」
 「何だ!?私達が間違った道にその力を使うかもしれねぇとか思ってるって言いたいのか?」
 「そうは言っておらん」
 「だが、あんたの今の言い方はそういうんじゃねぇのかよ」
 「ちょっとクレッシル、落ち着いて。落ち着いて」
 「私達は世界の平穏、それとここエデンのように全ての民が争うことなく共存出来る世界というのを望んでいます。そのために今動こうとしていると言っても過言ではありません」
 「確かにいきなり見ず知らずの人間がやってきて、ドラゴンクローを寄越せと言うのは滅茶苦茶な話であるということは理解しておりますわ」
 「ただ、私達は別に間違ったことにその力を使おうと思ってる、っていうことはない。それだけはハッキリと胸を張っていえるよ」
 私達の言葉をただただ静かに聞くマルコシアスさん。
 そして、そんなマルコシアスさんの瞳をジッと強く見据える私達。
 そんな私達の様子を見てマルコシアスさんは小さくため息を1つ吐いてから口を開いてきた。
 「わかった。お前達が嘘をついているとは到底思えない。そのお前達の意思は信じてやろう」
 「ん、なんだ!?つまりそういうことか!?」
 「いや、だがタダで渡すということはできん。1つお願いを聞いてもらいたい」
 「お願い?」
 「うむ、実は少し前からここエデンの島にアスモデウスという天上人がやってきたのだがな・・・」
 マルコシアスさんの口から出て来た名前を聞くとゲティンは驚いた様子を見せたよ。
 「アスモデウス!?」
 「ゲティン、知ってるの?」
 「はい、彼は元キュリオテスの配下の1人だったと記憶してます。ただ、アスモデウス自身、自我が強すぎ組織の中で動くということが苦手でして。丁度わたしがセラ達の下へと行く少し前に、キュリオテスから見限られ、地上世界のどこかへと逃げ込んだと聞いていましたが、ここへきていたのですね」
 「そのアスモデウスというモノが来てから、ここエデンで争い・・・いや、あれは一方的な略奪と言ったほうがいいだろう。それが絶えなくてな。それでエデンに住む皆もほとほと困っていたのだ」
 「略奪???」
 「ここエデンに来て以来人と馴れ合うということをしないアスモデウスは、郊外の廃屋に住み着き、そして町にやってきては人々の食料を奪っていっているのだ」
 「何と・・・人様に迷惑をかけ、あまつさえ物を奪うとか、同じ天上人として恥ずかしい限りです」
 マルコシアスさんの話を聞くと、珍しくゲティンが激昂してるよ。
 「それは許せないね。 わかったよマルコシアスさん!それで、そのアスモデウスって人はどこにいるのかな?」
 「引き受けてくれるか。ありがとう。だが、彼は天上界でもかなりの上位なのだろう?腕が相当たつようでな、平和ボケしているここにいる皆でははっきり言って闘いにすらならないのだ」
 まぁ、確かに町の様子を見ればここの人達は争いごとが好きな人がいるようには思えないし、戦い慣れてないっていうのはすぐにわかる。
 そんな人達相手じゃ、戦闘慣れしてる天上人を相手にするのは辛いよね。
 「任せてよ、これでも私達は去年サタナエルを倒したんだしさ。私達に任せてくれれば大丈夫だよ」
 「ありがとう、では早速案内する、ついてきてくれ」
 席を立ったマルコシアスさんに続いて私達も席を立ち、彼の後についていった私達。
 そして、私達は人様に迷惑をかけているというその困った天上人であるアスモデウスのいるという場所までやってきたのだった。

 第47話 地上の楽園エデン その2.終わり
 第48話 これが私の力?  その1.へ続く





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最終更新日  2017年08月12日 01時02分43秒
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