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カテゴリ:2005年鑑賞映画
心に宿して美しいのは、 憎しみよりやさしい愛。 監督 マイケル・ラドフォード 出演 アル・パチーノ 、ジェレミー・アイアンズ 、 ジョセフ・ファインズ 、リン・コリンズ 、 ズレイカ・ロビンソン 解説 シェイクスピアの人気戯曲『ヴェニスの商人』を、「イル・ポスティーノ」のマイケル・ラドフォード監督がアル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジョセフ・ファインズという実力派キャストを揃え映画化。 名優アル・パチーノが現代的解釈を加え、新たなシャイロック像を披露。 16世紀のヴェニス。貿易商のアントーニオは、親友のバッサーニオが美しい女相続人ポーシャと結婚するのに必要な資金を借りるための保証人を買って出る。 ところが、ユダヤ人の高利貸シャイロックは、期限以内に返済でき ない場合は、代わりにアントーニオの肉1ポンドをもらう、という条件を 突きつけるのだった…。 感想 10月29日の公開以来、見たくて見たくて・・・ですが、1度目は 祝日で1時間待ちで諦め、次はギリギリに行ったため満席で入れず・・・ そして、本日3度目の正直で、今頃ですが、やっと「ヴェニスの商人」を 見る事ができましたヽ(^o^)丿 ものすごく期待をしていたにもかかわらず、期待を裏切ることなく、 素晴らしい作品でした。 物語は淡々と進んでいくのですが、役者陣の重厚な演技や映像は 良質の文学作品を読んでいるような感じがしました。 なかでも、スリリングな法廷劇のシーンでは、ドキドキしながら 見てしまいました。 キャスティングもこれ以上は考えられないくらい素晴らしかったです。 私としては、最後まで飽きる事なく130分の長さも感じる事なく 楽しめました。 アルパチーノは、本人がやりたかった役というだけあって、迫真の演技で 迫害されるユダヤ人の悲しみ、怒りと、また、愛する娘にも裏切られて 復讐の鬼と化していくシャイロックを力技で見事に演じてくれました。 それゆえ、ラストの力ない老人となってしまうシャイロックが哀れで なりませんでした。 ジェレミーアイアンズは、さすが英国人俳優、そのたたずまいだけで、 気品が感じられます。もちろん、シェークスピアー俳優なので演技の 上手さは言うに及ばずです。そこにいるだけで、存在感があるのは、 パチーノと同じでパチーノの相手役に、敵役にピッタリだったと 思います。 そして、ジョセフハインズ、「恋に落ちたシェークスピア」で初めて見て シェークスピアーにピッタリ(シェークスピアー実物見たわけではないけど・笑)と思いました。演技もとても素敵だったので、その年の アカデミー賞にノミネートされなかったのは、ちょっと不満だった くらいです。 彼を見るのは「キリングミーソフトリー」以来かな。 こういうコスチューム似合いますねえ(笑)お金使い荒いけど純粋な 魅力的な若者、バッサーニオにピッタリでした。 関係ない話ですが(笑)私は彼のおにいさんのレイフファインズより ジョセフのほうが好みです(^^ゞ 魅力的なポーシャを演じたリン・コリンズは大役は初めてと思えないほど 堂々とした演技で、美しい女性を、聡明な若者を演じてくれました。 そのほかの役者さんもみんな良かったです。 バッサーニオの友人役グラシアーノは、一目見て「ラブアクチュアリー」の モテない男の子だ~~!って気がつきました。(笑) シャイロックから、バッサーニオの召使になったランスロットは、 パイレーツオブカリビアンの海賊の人では?と思いましたが 自信はありません(-_-;) ストーリー的に、自分でわからない部分もあったので、例えばアントーニオとバッサニーオの愛は思わせぶりで、なんなんだろう? 父と子のような関係とも違うし・・・などあるので、パンフレットと あわせて、原作本も買いました^^ 今日も映画館は相変わらず混んでました。こういういい映画 もっと多くの映画館で上映して欲しいなあ・・・ 『この作品には、さまざまなモチーフが盛り込まれています。 人種・宗教問題だけでなく、お伽話の延長箱選び、中世ロマンスの流れを 汲んだジェシカの駆け落ち、金が利息を生むという近代的な資本主義経済、 大岡裁きのような裁判の知的ゲーム、指輪をめぐる愛の駆け引き・・・ こうしたさまざまな要素が詰まった‘ごった煮’の芝居が 「ヴェニスの商人」といえるのです。』 (パンフレット・小田島雄志の文章より) http://www.venice-shonin.net/ (オフィシャルサイト) ★余談ですが、な、なんとスクリーンで初めて「リバティーン」の予告編を 見ましたヽ(^o^)丿ジョニー、う、うつくしすぎる!! ということで、このお話は後日ブログにアップしま~~す(^_-)-☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.03 20:12:47
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