908849 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

不良中年・天国と地獄

2007年01月23日
XML
カテゴリ:映画

1月22日(月)新宿アカデミーにて。

マリー・アントアネット(1755‐1793)フランス国王ルイ16世の妃。オーストリアのマリア・テレジアの娘。1770年結婚。優美にして軽率,奢侈(しゃし)を好み,〈首飾事件〉などで世の非難をあびた。フランス革命の際,国王に反抗を勧め,オーストリアと通謀して国外脱出を企てたが失敗(バレンヌ事件)。反逆罪としてギロチンで処刑された。

事典ふうに書くと、こうなります。この王妃の名は、歴史で習うより、スティフン・ツヴァイクの伝記小説で知った人が多いでしょう。少なくとも、小生の世代の文学青年はそうでした。

制作=2006年 米仏日 123分。監督=ソフィア・コッポラ。原作=アントニア・フレイザー。出演=キルスティン・ダンスト、ジェーソン・シュワルツマン、ジェイミー・ドーナンほか

映画はマリー・アントワネット(キルスティン・ダンスト)がフランスの王太子に嫁ぐところからはじまります。フランスとオーストリアの絆を強くするための政略結婚でした。国境でフランス側の使者に引き渡され、まだ見ぬ王子のもとへ馬車の旅を続けるマリー。

このとき、マリーは14歳でした。同じ王室でも、オーストリアとフランスでは、典範、習慣が違うのでしょう。プライバシーのない生活に戸惑います。寝室まで、皇族や貴族たちが侵入してくるのです。食事も、衆人環視の中でとらなければなりません。

うわさ話に興じる貴族たち。娼婦を愛人にする国王。浮気も日常茶飯事のようです。腐敗した上流階級、いや俗物の集まり、と言ったほうがいいでしょう。豪奢な生活が続きます。シャンパンを浴びるほど飲み、いかにも高そうなスイーツをつまみます。

放逸な生活とアメリカへの軍隊派遣で、逼迫する財政。庶民は困窮します。暴動が起きたのは当然でしょう。群衆を前にして、バルコニーで頭を下げるマリー・アントワネット。フランス革命の前夜でした。

豪華なセット、と思ったら、実際にベルサイユ宮殿を借りて撮影したそうです。宮殿より、庭園が見事です。ルイ王朝時代の華やかなフランスがそこにはありました。王朝絵巻として、目を楽しませてくれるでしょう。

ただ、ソフィア・コッポラの演出が単調すぎて、ドラマが盛り上がりません。この手法は「ロスト・イン・トランスレーション」では成功しましたが、豪華絢爛たる絵巻物には合わないようです。風俗とファッション以外は見どころが乏しい、という評価は、きびしすぎるでしょうか。

「スパイダーマン」でお馴染みのキルスティン・ダンスト。苦手な女優です。というより、美の基準からはずれているのです。本作でも、熱演は認めますが、魅力を感じませんでした。

イギリスの王朝を描いたシェカール・カブール監督の「エリザベス」に較べると、本作はかなり落ちる、と判断しました。人間描写もさることながら、ヒロインを演じるケイト・ブランシェットとキルスティン・ダンストの差が大きいようです。







最終更新日  2007年09月11日 16時41分13秒
コメント(6) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事

PR

カレンダー

プロフィール


中年ジュリー

カテゴリ

お気に入りブログ

§ Hobby / Intellect… Vixivさん
ヘーゼル☆ナッツ・シ… へーゼルナッツさん
たけぞうわるあがき たけぞう1959さん
山口良一的ココロ あほんだらすけさん
今日、何した? 満月5555さん

ニューストピックス

ランキング市場

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

マイコ3703@ 実は更新の度に見てました(笑) ブログの隅から隅まで読んでしまいました(…
kenngu0310@ Re:エルメス バッグ 新作 2013 秋冬 突然訪問して失礼しました。 ありがとうご…
中年ジュリー@ Re[1]:ブルーレイレコーダー(10/10) GAMMAさん 二度の書き込み、ありがとうご…
GAMMA@ Re:ブルーレイレコーダー(10/10) 上記(下記かもしれませんが)2番目のアドレ…
GAMMA@ Re:ブルーレイレコーダー(10/10) ご無沙汰しております。福岡から無事帰っ…

バックナンバー

2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月

Copyright (c) 1997-2019 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.