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2月27日(金)テレビ朝日系 9時~9時54分放送。監督=原田徹。脚本=岡本さとる。 江戸では米の価格が急激に値上がりしていました。金儲けの名人と噂される物産問屋・江上屋芳太郎(津田寛治)が米を買占め、相場を操っているからです。その強引なやり口は、民衆が鳶頭の政五郎を先頭に江上屋に抗議行動を起こすほどでした。 奥州黒川藩の田舎侍・藤戸又兵衛(渡辺いっけい)が江戸へやってきました。又兵衛と出会った如月(谷村美月)は、又兵衛の人の良さに感心し、涼次(松岡昌宏)に又兵衛を家に泊めるよう頼みます。又兵衛の話によれば、藩の大事を託されて江戸にやってきたというのですが...... 時代劇には悪徳商人が不可欠です。江戸以外ならこれに悪代官が絡むのが定番でしょう。古来、役人というのは己の権限に溺れやすい人種。官民つるんで蓄財に励むのは今も昔も変わりません。 相場で大儲けし、札差しの権利を買おうとする江上屋。邪魔者は容赦なく排除します。商人ですから腰は低いのですが、その裏には成り上がりの野望がどす黒く渦巻いていました。そんな男を仕事人が放っておくわけがありません。 悪徳商人と番頭、2人の用心棒が今回の標的。夜空に上がる花火を合図に仕事人が仕掛けます。小道具として花火は最適なもののひとつでしょう。ハイビジョンで見ると絢爛に映ります。 伊賀者で女スリの如月が久しぶりの登場。出番は多いのですが、どうしてもスリには見えません。敏捷さに欠けているのです。いくら指先の仕事といっても、もう少しシャープさがほしいと感じました。 ついでにいうと常磐津の師匠という花御殿のお菊。和久井映見が扮しているのですが、色気と粋が足りません。闇稼業を仕切るには貫禄も不足しています。和久井映見はいい女優ですが、本作ではミスキャストのような気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月02日 21時09分21秒
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