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![]() 4月24日(金)テレビ朝日系 9時~9時54分放送 監督=石原興。脚本=森下直。 小五郎(東山紀之)の殺しの的・為蔵が、何者かによって殺されました。小五郎と涼次(松岡昌宏)は謎の人影を追いますが、取り逃がしてしまいます。中村主水(藤田まこと)はその手口から犯人は同業者だとにらんだのですが。 その頃、折からの不景気で年貢を払えずに故郷を離れ、江戸に逃げ込む人々が増えていました。帳外れの彼らは、家も仕事も持てずに貧しい暮らしを余儀なくされ、最近、幕府が給付を決めたご公儀振る舞い金も受け取れないでいました。彼らの唯一の収入源は、女たちが夜鷹として体を売って稼ぐ金だけ。 帳外れの存在は治安悪化の元。小五郎と伝七(福士誠治)は彼らが暮らす土手へと赴き、退去を命じることに。そこに現れたのが、為蔵を殺した仕事人・仕立て屋の匳(れん)。匳(田中聖)は小五郎の裏稼業を秘密にする代わりに、彼らを見逃してほしいと申し出ますが...... 給付金とホームレスと消費税。ドラマの最後で商い税が復活し、幕府に騙されたと嘆く小五郎の女房と母上。給付金を貰った同心をさもしいと批判する場面があったりして、大いに笑わせてくれました。 新仕事人は表稼業が仕立屋です。殺しの道具はしつけ糸。源太(大倉忠義)のからくり人形に較べると地味です。見せ場としては劣る、と決めつけてもいいでしょう。また匳(れん)という難しい名前をつけた意図もよくわかりません。この漢字、辞書を引いても意味不明でした。 この交替が吉と出るか凶と出るか、数字が結論を出してくれるでしょう。アクチュアルな製作意図がどこまで続くかも見ものです。願わくば東山紀之ひとりに負担がかからなければいいのですが。 帳外れ=江戸時代、検地帳に記載されなかった貧農。 しつけ糸=着物の仕立てが崩れないように、本縫いの前にあらく縫っておくこと、またはその糸。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月27日 20時48分17秒
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