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カテゴリ:映画
2010年12月31日(金)チャンネルNECO 09、30~11、10放送 制作=1968年 日本映画 松竹配給 84分・カラー。 監督=斎藤耕一。出演=藤岡弘 尾崎奈々 木下節子 山田真二 ジュディ・オング 石井伊吉 清水将夫 高橋昌也ほか 大ヒットしたザ・パープル・シャドーズの「小さなスナック」をモチーフにした青春もの。学生、GS、カバーガール等がたむろする青山の小さなスナック。そこを舞台に、若者たちの愛と友情と別れを描いた胸キュンの作品です。 主役は藤岡弘と尾崎奈々の二人。二人とも濃い顔立ちですが、主役に相応しい正統派の美男美女です。周囲の若者たちも、個性的でいい配役といえるでしょう。「哀愁の街に霧が降る」の山田真二もいました。 彼らにも恋人や同棲相手がいます。当時、同棲時代というコミックが評判になっていました。この映画は、そうした時代を色濃く反映しているようです。愛しながらも、時には傷つけ合う青春。小生の若い時代と重なり、涙が出ました。 「太陽の季節」や「狂った果実」から10年あまりの歳月が経ち、青春のありようも変わったようです。この映画の若者は、石原慎太郎が描く突っ張った不良ではありません。身の丈に合ったごく普通の若者です。 歌謡映画ですから、パープル・シャドーズはもとより、ジュディ・オング、ヴィレッジ・シンガーズなどの演奏や唄が披露されます。ゴーゴーダンスの場面もあり、時代を共有した人は、懐かしさに涙がチョチョ切れるでしょう。 斉藤耕一監督の演出も叙情的で、あの頃盛んに作られた歌謡映画の中でも、良質に仕上がっていました。昭和のど真ん中、よき時代の青春の喜びとほろ苦さ、いやラストは人生の厳しさを味わったであろう主人公。 添え物作品としては、目配りの利いた映画でした。ジュディ・オングが若くて可愛いのが特筆ものです。最初のヒット曲、「たそがれの赤い月」の前でしょうか。「魅せられて」のときよりもこの作品のオングが好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月02日 12時41分49秒
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