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November 26, 2006
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カテゴリ:子供たち
 保育園に入園して半年とちょっと。
毎日大勢の子供たちの中で生活しているせいか、かなくんは最近少しずつ他の子供たちと
関わろうとする姿勢がみられるようになってきました。
園での様子は先生からのお話でしか分からないのですが、家の中で自分以外の存在を
意識しているなぁと感じられるようになったのは、やはりかいくんとの関わりをみて。
 今まではかいくんがそばにいようといまいとお構いなし、かいくんからちょっかいを
出されれば嫌がって機嫌が悪くなるか全く意に介さないかどちらかの態度しか示しませんでした。

 それが最近は自分からかいくんに近寄っていったり、手を引っ張ってベッドに引っ張って
いこうとしたり(羽毛布団の上で跳ねて遊ぶのが子供たちのマイブームなので)、とにかく一緒に
遊びたい・関わりたいというのが見て取れるようになってきました。
そうすると俄然喜んでしまうのがかいくんで、家の中は遊戯室のようになってしまって
走り回ったり転げまわったり手に手をとって羽毛布団にダイビングしたりと、その光景は
微笑ましいやら騒々しいやらでとてもにぎやかです。
 かなくんの人と関わって遊ぶという成長はとても嬉しいもので、それと同時にかいくんに
とってもきょうだい児と一緒に遊ぶ時間があるというのは本来あるべき兄弟の姿なわけで
お互いにいい作用を与えているのではないかな~と思って二人を眺めています。
そんな時間が今私にとって本当に本当に涙が出るほど嬉しくて貴重な時間となっています。

 本来なら当たり前のように2人の成長とともに一緒に遊べたりケンカをしたりできるものが
かなくんの障碍によって、兄弟として一つ屋根の下にいながらお互いにうまく関われない、
一緒に遊べないというのが親として辛いな~と思える1つの要因でもありました。
 1人の世界に閉じこもって一心に絵本をめくり続けるかなくんや、かなくんと遊ぼうと
ちょっかいを出す形になってしまうかいくんと、かいくんのちょっかいによって不機嫌になって
泣き叫ぶかなくんを見るたびに
「かなくんに何もしないでよ」
とかいくんに言わなければいけない辛さもありました。
 かいくんはかなくんに意地悪をしているわけでもなければ、ただ一緒に遊びたいだけという
気持ちも分からなくもないのですが、かなくんの機嫌を損ねたあとの大変さを思うとついつい
「近寄らないで。できるだけ1人で遊ばせてあげて」といわなければならなくて、そうすると
かいくんはいつも
「ぼく、いっしょにあそびたいだけなのにな~・・」
と寂しそうにいうのです。その言葉は切なく胸に響いたりもしました。

 だけど今2人は本当に楽しくお互いを意識して遊んでいます。
私としか遊べなかったかなくんが、私と遊ぶときよりも数倍も楽しそうな笑い声をあげて
かいくんと遊べるようになりました。
子供は子供同士、という言葉どおり2人なりの遊び方や接し方や感じ方があるようで、
やっぱり兄弟っていいな、なんて改めて思ったりするのです。
 2人が仲良く遊べるときがきたらいいな、と漠然と思っていたことが現実になっていくことが
今の私の中で大きな喜びになっています。
このこと以外にもかなくんが少しずつ出来たりしていることが増えてきていて、アパートの
階段を2階までなら1人で上れるようになってきたこととか、そんな些細なことが少しずつ
積み重なっていくのが嬉しくて嬉しくて・・・。

 毎日の生活は手ごたえを感じられることがなかなかなくて、ともすれば落ち込みがちで
塞ぎこみがちになって、出口の見えない真っ暗な道をあてもなくウロウロしているような感覚で
「積み重ねが大事」といわれても本当に積み重ねになっていっているのか、これでいいのかと
堂々巡りなことばかりを考えてしまいがちになります。
かなくんの成長とともに加齢とともに辛いことが重なってくるのもまた現実ですが、それとともに
嬉しいことも感動することも絶対にあるわけで、そんな日がまた巡ってきますようにと祈りながら
毎日を暮らしているのかもしれません。

 でもそんなに難しく考えたり、そこに意味を見出したりしようとしなくても、ただ私のそばに
2人がいてくれて、2人が笑っていてくれればそれだけでいいのかもしれないです。
意味なんてなくても、ただ、2人がお互いにお互いの存在を認めて一緒に成長していってくれれば
親として嬉しいな~なんて思います。

 2人がいつまでも元気で兄弟仲良くいてくれることが一番の願いです☆


             200611262224000.jpg





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Last updated  November 26, 2006 10:41:52 PM
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