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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:イタリア生活
1月1日はちべったさんと日本らかいらしていたみそちゃんのお父さんと一緒にトリノ郊外リーヴォリの城へ。その夜はバーニャカウダ。
バーニャカウダはピエモンテの郷土料理で、ニンニクとアンチョビがたっぷり入ったソース。野菜をそのソースに付けてバリバリ食べるという食べ物。レシピに興味のある方は、こちらへ。 初めて食する人にはすっごい濃い不思議な味。みそちゃんのお父さん、お疲れさまでした(笑)。 バーニャカウダの香りが漂うとっても濃い楽しい夜だった。皆してバーニャカウダ食べたから自分たちの息の臭さが分かっていないあたりが笑えるんだよね、これ。 ちべったさん、みそちゃんのお父さん、お疲れさまでした。またやりたいですね。 翌日2日の午後は、アレとエリカと、これもトリノ郊外のサヴォイア家の狩りの館であるストゥピニージ宮殿へ行った。 ここ、カルフールに買い物に行くときいつも通るし、何度か外側を観光しているんだけど、私、中にはいままで一度も入ったことがなかった。 初めて私の両親がイタリアに来たとき連れていって、中に入ろうと思ったら、工事中で閉まってて、2002年の夏、ローマから友達が遊びに来たとき中に入ろうと思ったら、値段が高すぎて、時間もないし、やめた。 その後、エリカにそのことを言ったら、「ここに住んでて、まだ一度もストゥピニージの中を観たことがないだなんて! 今度一緒に行こう」と言われて、それが2年半後にようやく叶ったりした。 ストゥピニージ宮殿はサヴォイア家の狩りの館、って書いたけど、周りはずーっと広い森。そこで昔の貴族は狩りをしていたわけだ。近年はその辺の道の辻々に、森、と言うのを良いことに、売春婦が立ってたりするけど。 宮殿近辺の草原は、整備されていて、市民の憩いの場になっている。私も何度かそこに行ったことがあったっけ、夫と付き合い始めた頃。 外から見る感じは、ヴェルサイユ宮殿を小さくした感じ。 一般公開されているのは宮殿のごく一部なんだけど、それでも、観るのに1時間はかかった。だから、そんなに小さいわけではなく、結構な大きさ。 入るとまず、ナポレオンが乗っていた金の馬車が飾ってあった。 金の馬車だよ。凄いねぇ。権力の程が覗える。ナポレオンだもんなぁ。 ナポレオンって言えば、どうでもいいけど、家の近くにナポレオンが泊まった家があるんだよね。別に観光できるところじゃなくて、個人の家なんだけど、立派な造りなんだ。ただ、修復の手が廻らないんだろうね。今じゃその館、ほとんどが朽ちていて、住んでいるのはごく一部だけ。 ストゥピニージ宮殿も同じこと。一般公開されている一部すら、状態は良くない。 部屋の至るところ、壁紙が破れていたり、壁布も猫が爪を砥いだみたいにボロボロな部分がある。 メインの大広間なんて、壁画が立派ではあるけど、よくよく見上げると、ところどころどころか、かなり、カビが発生している。 何度か泥棒に入られたそうで、宮殿にはもう、ほとんど家具や絵も残っていない。 最近(って言ってもちょっと前の話だけど)、また更に泥棒が入ったんだって。 そんなに泥棒に入られるって、一体どういうこと?? 今はもう残骸しかないけど、それでもストゥピニージ宮殿はサヴォイア家の権力の程が覗える立派なもの。 ただね、後ろの部分、ちゃんと白壁が塗られていないでレンガがむき出しになっていたりする辺り、やっぱりお金が全部には行き届かなかったのかなぁ? なんて思っちゃう。 でも、とにかく立派には立派なんだよね、ストゥピニージ宮殿。以前トリノに駐在していた方に観光することをお勧めしたら、「もっとちゃちなものかと思っていたら、凄い立派でビックリした」って言ってたぐらいだから、観る価値はあると思う。 そういうわけで、トリノにいらっしゃる機会のある方、是非、ストゥピニージ宮殿へどうぞ。近くに立っている売春婦も見られるかもしれないし(笑)。いや、実際に宮殿の中を見ていたら、見えたんだよね、外に立ってる売春婦。女王様の部屋近くの通路から。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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