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『魂の双生児』と書いて、「たましいのふたご」と読む。
私と高校時代の友達Kはお互いのことを『魂の双生児』と言い合う。 と言うのも、お互い趣味が物凄い一緒で、考えも一緒。喋らなくても分かり合えちゃう、正しく『魂の双生児』。 私たちは高校2年のとき一緒のクラスで、席が隣同士なった。 1年生の頃から彼女とは共通の友達がいたので、お互いのことを知っていたんだけど、同じクラスになって話してビックリ。 きっかけは、『風の大陸』というファンタジー小説。 知っている人がいたら結構マニアックだと思うんだけど(笑)、長く続いたこの小説、当時はまだ2巻くらいまでしか出ていなくてかなりマイナーだった。 その小説、お互い大好きだった。で、他にどんな小説を読んでいるか、という話になった。大抵同じ小説読んでて、しかもキャラクターに対する意見も合致。 あれ以来、お互いまったく別々の進路、別々の職業、別々の土地に住み移り、連絡もそうそう頻繁にはしなくなってしまったけど、それでも久々に会うと、お互い昔と全然変わってなくて、昔に戻ったみたいに話に花が咲く。 日曜日、そんな彼女がイタリアに遊びにやってくる。 去年は彼女にとって、大きな変化があった年だった。仕事を辞めて、大学受験をして。 この4月から晴れて大学に入学。 今はのんびり過ごしているそうで、この空いた時間を使って遊びにやってくる。 楽しみだなぁ~。 イタリア人に『魂の双生児』な友達がやってくるんだ~、と言おうとして、この間、ふと気付いた。 『魂の双生児』に値する言葉は、「アニマ・ジェメッラ」でしょう? 魂、双生児、ってことで。 アニマ・ジェメッラって、でも、イタリアで耳にする場合、「私もいつかアニマ・ジェメッラを見つけるわよ」なんて感じで言う。『彼氏』『彼女』って意味で。 魂の双生児って、そういう意味で耳にすることばっかり・・・。 ってことは、私はゲイ!? なんて思って、その時は『魂の双生児』って言わなかった。 『魂の双生児』でふと思ったんだけど、うちの夫は私の魂の双生児じゃない。 音楽の趣味とか考え方は大抵似通っているけど、性格が違う。考え方も違うところがある。 夫に性格が良く似ているなと思うのが、友人マニョーラ。 マニョーラとペッピーノのカップルと一緒にいると、ホント、夫とマニョーラってよく似ているよな、性格が、って思う。 彼らの方が『魂の双生児』って感じなんだけど・・・。 でも、双方にそういうことを言うと、彼らが付き合うなんて有り得ない、って言う。 お互い、自分と同じくらい強くてしかも同じ性格の人間と付き合ったとしたら、5秒ももたないって。 考えてみると、ペッピーノと私、ちょっと性格が似ている。 夫とマニョーラは強い性格で、私とペッピーノは彼らにとりあえずやらせておいて、密かに裏でコントロールするの。 カップルって、片方がせっかちだったとしたら、もう片方はのんびりしてた方が良いんだよね。このアンバランスさが良いバランス。 でも基本的な考えは一緒でないと上手くやっていけない。 『魂の双生児』って、日本ではあんまり使わない言葉だよね。よっぽど気が合う人にじゃないと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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