新世紀活動大写真

連日の女子プロレス観戦。二日目はJWP後楽園へ。メインは無差別級王座、初の団体外選手でベルトを巻いた豊田真奈美選手の防衛戦であります。

大会前には全選手がリングを囲み、昨年亡くなった未来選手追悼の黙祷。入場式では入団後初の後楽園ということで阿部ちゃんがあいさつ。サプライズでこの日が誕生日の阿部ちゃんにバースデーケーキが。
第一試合は各団体から若手が登場しての六人タッグ。中島安里紗、栗原あゆみ、松本浩代対佐藤綾子、浦井ゆり、勇気彩。団体の枠をこえればこれだけ数が揃うのは今後のことを思えば心強い。はじめて見る選手はガッツワールド浦井。白いセパレーツ、上は襟つきのコスチュームはスラッとした印象でかっこいい。試合は若手の試合ということでドロップキックやエルボー合戦中心。昨日に続く松本対勇気の絡みも。JWP中島が佐藤にジャパニーズレッグクラッチホールドで敗れる。
第二試合は我闘姑娘のさくらえみ、希月あおい対春山、阿部の大声タッグ対決。希月、握手時のお願いしまーすっ、からもう声がでかい。声だけでなく、春山を投げたりと元気なファイトぶり。一方、阿部ちゃんの面目躍如はロープにふられたさくらをとらえての耳元での絶叫超音波攻撃。さくらは大声だけど頬がゆるむほほえましさのある声質です。試合は春山が希月を沈める。

続いてはボリショイ、GAMI、KAZUKIの3WAY戦。この三人、タッグパートナーをめぐり、KAZUKIはボリショイとのタッグ継続、ボリショイはGAMI、GAMIはKAZUKIを希望。勝った選手にパートナー指名権が与えられる。試合前の握手から互いの意中の選手に手を差し出し、握手がどこにも成立しない。ダブルでの攻撃をよびかけながらすきをついて丸め込んだりが頻発。ボリショイのロープ渡り成功にGAMIがさっそくトライ。が数歩も進まず転落。再度挑戦し、今度はボリショイがロープを揺らし、転落。離さなかったKAZUKIの手をロープ越しに腕ひしぎなんて場面も。最後は相手に飛び付き、くるくる回った挙げ句にマットについた時は脇固めになっているという絶技でKAZUKIがタップを奪うボリショイ。もちろん、パートナー指名はGAMI。過去にこのタッグでベルトをまいたことがあるとあっさり指名を受け入れたGAMIに異議を申し立て、「過去の栄光にすがるならこっちにも考えがありますよ」と阿部を呼び込み、WAN
TED?復活を呼び掛けるが阿部の第一声は「えーっ」。互いに違う道を歩み、パワーアップしたから「The」がつくと説くKAZUKI。おもむろにコマンドと互いにマイクを差し出し、「私の胸の…」とひとくさりピンクレディを歌い、これを歌いながら入ってくるなら受けて立つと言い放つGAMIになぜか嫌がるボリショイ。自分達が歌うと勘違いしたようであり、すかさずGAMIのツッコミが入る。「練習生に笑われとるで」。さらにマイクを握ったままボリショイの耳元にひそひそ話。「あいつら連携技決まったことないんや…」。練習台にと試合を受けて「ほな、さいなら」。
個人的にはGAMI、KAZUKIを見たかったが、この展開もおもしろい。

後半三試合は後日加筆します。豊田の応援で喉がぁ。やはり応援で一番声が出るのが豊田選手なのである。

なお、倉垣、ECO対大向、闘牛・空の第四試合を省略し、結果だけ先行すると三本勝負でのJWPタッグ戦は植松、輝の防衛。米山、闘獣牙Leonはあのザ・グレート・カブキをセコンドにカブキのコスチュームで入場。カブキは毒霧、ヌンチャックパフォーマンスも。米山組は敗れたとはいえ、先取した一本目の輝への二人交互の波状攻撃が見事でした。

無差別級は豊田が日向の延髄ニーで王座転落。弓矢固めも足をぴんと伸ばして高々と持ち上げたり、飛び付いてきた日向をくるりと肩車の体勢にしてJOサイクロンだのと豊田の攻め込む場面が多かっただけに残念。

なお、試合後売店の豊田に残念の弁と共に今後もJWPマットでも観たいので、タッグは狙わないんですか？と聞いてみたら「私、自分勝手だから人にあわせられなくて…」の弁。妙に納得する。さすがは女王豊田である。