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カテゴリ:プロレス・格闘技
この日は第一試合としてNEOの椎名由香引退試合とセレモニーが組まれているジュニアオールスターとしては異色の構成。椎名選手はキャリア十四年だが、首のケガで二年半長期欠場があったりする苦労人。そのキャリア末期に若手の壁となる楽しさを知ったという椎名選手自身の希望でこの第一試合での引退試合となる。
NEOの後輩である勇気彩と組んで元全女の同僚・吉田万里子、佐藤綾子と対戦。入場時にはNEO選手が並んで手をあげてトンネルをつくり、リングへと送り出す。 試合の方はコーナーで自分は場外へ身を乗り出しての腕ひしぎなど定番ムーブを出しつつ、ジャンピングラリアットがすかされたり、技を受けるシーンが目立つとまた何というか決して強さや記録に残るではないひたむきな椎名選手らしい試合になります。 ここで閑話。実は椎名選手、自分と同じ年なんですわ。そして、同年齢の選手ではあの女王・豊田真奈美選手もおりまして、まさに対照的なレスラー人生を歩んできた二人。色々と他の選手に浮気はしつつ、常に自分の中の女子レスラー番付では別格であり続ける豊田選手に対し、失礼ながら長い欠場期間などこの人はどうなってしまうのだろう、と意識の片隅で思うことしばしだったのが椎名選手。それこそ、同じ首のケガで長く欠場してもこの日の対戦相手、吉田選手の場合は全女時代、女子プロレスを扱ったドキュメンタリーでわずかながら取り上げられ、なぜケガしても止めないのと問われて、しばし無言の後、ぽろりと涙を流して「…プロレス、好きだから」と答える姿が放映されてファンを増やしていたのに対し、そのような追い風もなく、本当に地道に歩んできた選手なのであります。閑話休題。 久々にみる時には鋭く選手を叱咤する村山大値レフリーのレフリングも気合いが入る。最後も村山レフリーが勇気にカットを促すも佐藤に押さえ込まれたままで入れず、吉田に壮絶に締め落とされ、レフリーストップとなる椎名選手。 活を入れられ、意識を取り戻し、改めてジャンピングラリアットで吉田からフォールを奪い、続いてNEO勢からそれぞれの技を浴びせられる、あたたかくも手荒い送り出しを受ける椎名。技をかける中には先に引退した仲村さんのジャンピングニーからオー!や切れ味かわらぬロンダードキックのチャパリータASARIさんの姿も。最後に椎名を押さえさせ、井上京子がラリアットに、場内から声もあがるも行くかと見せ掛けてがっしりと倒れこんでのハグ。 そして花束贈呈。この日、出場のジュニア勢に始まり、各団体選手がリングにあがり、花や贈り物を渡していく。ガトクー勢ではさくらえみさんが「椎名さーん」と号泣。でも堀田とのタッグリーグ戦での「椎名の夏」を思い起こさせたり、希月あおい選手へのジャンピングラリアット伝授と椎名選手引退を盛り上げた立役者の一人は間違いなくさくらさんであります。 玉田凛映さん、お子さんと登場の田中(旧姓府川)唯未さん、そしてASARIさんばかりか他の平成四年組や場内のどよめきが大きかった山田敏代さんとOGも登場。マスコミばかりか、NEO選手の後援会からも写真パネル贈呈があったり。最後に井上京子選手が贈呈。ここでもまるで香港映画「喜劇王」でのセシリア・チャンばりの飛び付きハグを見せる椎名選手。 そして、いよいよあの志生野アナのナレーションで送り出され、10カウントゴングをきく。涙ながらのマイク。これからまだまだ先の長い人生、同世代としてもお幸せを祈ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月26日 18時32分26秒
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