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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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小野寺秀也@ Re[1]:再開できるか? わが水行と山行!(04/27) New! 元お蝶夫人さんへ  病気ではなかったの…
歩世亜@ Re:再開できるか? わが水行と山行!(04/27) New! 今晩は。 ゆっくりのんびり再開してくだ…
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2023.01.13
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 暮れから正月にかけてとても忙しく過ごした。妻の監視下で正月の準備のほとんどをこなした。ここのところ、毎年変わらぬ私の担当になっているので年々体が慣れてきているはずなのに、とても疲れてしまった。仕事に慣れていくことと老いが進むことのせめぎあいで、今回は老いの進み具合が勝って正月4日から3日ほど寝込んだ。
 そんなわけで、今日の金デモが今年のデモ初めになった。









勾当台公園から一番町へ。(2023/1/13 18:12~18:32)


 今年はとても温和な冬になっている。寒いが例年ほどではない。雪も少ない。今日は1月としては異様に暖かい日になっている。過ごしやすいと言えば過ごしやすいのだが、これもまた異常気象の一つである。
 冬の寒さと積雪に依存して繋いできた生命も多いのである。今日の暖かさでせっかく山に積もった少ない雪が解け始めているというニュースがあった。雪解けの水が不足すれば、春からの農作業が打撃を受けるし、川は渇水して季節で移動する魚たちは困惑するだろう。人間が過ごしやすいことが何より大事などということはないのである。

 25人ほどが集まった勾当台公園の集会では、主催者から政府の原発建替えや運転期間延長の方針に対するいくつかのパブコメ募集があるのでぜひ反対の立場からパブコメを送ろうという提案があった。
 また、いくつかの告知があった。一つは、石巻市でふたたび『飛田晋秀写真展「福島の記憶」』が開催されるという。好評に応える形で、1月8日から29日まで北上川・運河交流館で開催される。もう一つは、『原発の町を追われて・10年』という映画が前作の『原発の町を追われて』第1~3部と合わせて2月5日(日)戦災復興記念館で上映される。上映時間は、1回目は10:00から、2回目は13:30からとなっている。















一番町。(2023/1/13 18:40~14:48)


 集会でも告知が原発事故後の福島の町のことだったということもあって、原発事故で「町を追われた」詩人のことをこのブログで書いたことを思い出した(「​「5月9日 脱原発みやぎ金曜デモ」 死んだ町! 消えたふるさと!​」。


 根本昌幸さんという詩人がいる。福島県浪江町に生まれて、原発事故によって相馬市に避難を余儀なくされた一人である。最近、根本さんの詩集『荒野(あらの)に立ちて ――わが浪江町』を読んだ。優れた児童詩も書いている詩人らしく、やさしく平明な言葉で書かれた詩集である。
 〔中略〕
 生まれ育った地は、そこにそっくりそのままの物理空間として存在しているが、いわば異次元空間のようにそこに立ち入ることが出来ない。そこは生命の場所ではない。「死んだ町」だと詩人は語る。


死んだ町だった
と 言った人がいた。
あと一言付け加えればよかったものを
その人はそれで
大臣を辞めた。
しかし それはほんとうのことだ
ある日 突然
町から人が消えた。
残された犬や猫や豚や鶏たち
牛や馬。
その他の動物たちは
何を思ったであろう。
言葉の話すことの出来ない
動物たちは
人っ子一人いない町を
餌を求めて
あるいは人間を求めて
さまよい続けたに違いない
いったい何がおきたのだろう と。
不思議に思ったに違いない。
そしておびえるように
鳴き声を上げたであろう。
やがて動物たちは
目に涙を浮かべて死んでいったのだ。
ある日突然いなくなった
人間たちを恨みながら。
死んだ町は 今も
死んだままだ。
いつまでたっても死んだ町。
いつかは消えていく町。
幻の町。
         根本昌幸「死んだ町」

​​
 私たちは、まだ放射能の降り注いだ街で暮らしている。私(たち)の反原発の運動は「福島の人に寄りそって」などというものではない。
 昨日、妻は知人から山菜を頂いて困り果てていた。「親切で持ってきてくれたのに……」。若い頃、職業被爆としてけっこうな線量を浴びた私だって食べないのだ。年老いたといえども、私はまだ人生を諦めたわけではない。​(2014年5月9日)​







青葉通り。(2023/1/13 18:54~18:57)


 少し汗ばんでデモは終わった。一月なのにこんなに暖かい日を「気持ち悪い」と私は思う。ホモサピエンスの一部として私たちは冬の寒さと夏の暑さが繰り返すこの地に10万年もかけて馴染み、遺伝形質を変えてきた。だが、人間の近代は、人間の遺伝的対応がまったく追いつけないほどの速さで地球を変えてしまった。
 「過ごしやすさ」と「気持ち悪さ」が同居する日だが、いずれ「気持ち悪さ」ばかりの日が続き、「耐え難い」日ばかりになるのかもしれない。自公政権の軍事にのめり込む姿勢を見ていると、その前に私たちは戦争で滅びてしまう可能性も否定できないが………。

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読書や絵画鑑賞のブログ
かわたれどきの頁繰り(小野寺秀也)
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Last updated  2023.01.15 09:11:10
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