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テーマ:山歩き(115)
カテゴリ:山歩き
横川林道登山口から後白髪山、蛇ヶ岳を経て船形山へ往復の山歩きである。じつは後白髪山から三峰山まで往復するというのが当初の予定で、体力の消耗の具合に相談してあわよくば船形まで行こうと考えていたのだが。 すばらしい快晴だ。週間天気予報で、今日しかないと判断して計画したので当然なのだが。 国道48号線を熊ヶ根で右折、大倉ダム、定義を過ぎて横川林道に入る。林道入口に「通行禁止」の看板があるが、要するに一般車両の通行のために林道保全をしているわけではないので、許可なく通行する場合には安全に責任は持てない(自己責任で通行しなさい)、ということらしい。心のなかで「はい、そうします」と返事をして林道に入る。 この林道は長い。大滝キャンプ場からの船形山登山コースは一番楽なコースだが、キャンプ場までの林道も嫌になるくらい長い。悪路で曲がりくねった林道は神経を使うので、長いのは疲れる。 4,5台くらい駐車できる登山口には1台も先客はいない。ゆっくりと身支度をして出発である。身支度の間、イオの朝1番のウンチを監視していたのだが、まったくその気配がない。 登山口標の前で記念写真を撮って、出発である。イオは大張り切りで、少し興奮気味である。誰もいないので、少しの間はリードなしで歩かせる。
道は比較的急なブナ林のなかの斜面で、今日のコースは最初の1時間くらいが勝負である。そこを過ぎれば、距離は長いもののきついところはほとんどない(はずだ、体力低下が問題にならなければ)。 歩き出しから1時間ちょっとでブナ林が急に低くなって、斜面が緩やかになったと思ったら、後白髪山の頂上台地の南端、1334mのサブピークに到着する。ザックを下ろして休憩。イオは家を出てからここまで1滴の水を飲んでいないことに気づいて、あわてて水をやる。たいていの場合、山麓の歩き出し近くには沢があって、イオは自給しているのだが、今回はまったく水場がなかった。
サブピークからの道の周りにはオヤマリンドウが途切れることなく咲いている。他に花がほとんどないので、リンドウばかりが目につくのである。サブピークから後白髪コース分岐までの間は、「リンドウ道」と名付けたいほどである。 後白髪コース分岐付近は、いつものことだが、水はけの悪い泥濘道が続く。イオは、道脇の渇いた部分をさっさと歩いて行くので、下に注意しながら後を付いていくと張り出した木の枝に頭をぶち当ててしまう。 ところで、(プロアトラスでも国土地理院のでも)地図では後白髪コースと横川コースの出会いは1334mのサブピークの南になっているが、実際の分岐と分岐標はサブピークから北へ(後白髪山方向へ)10分ほど行ったところにある。少なくとも私は、1334mピークに近くで出会う道を見つけられなかった。 8:40、後白髪山頂到着。ここで朝食とする。イオの弁当を先に用意して、次に私の朝食にかかる。イオはさっさと自分の朝食を済ませ、私の膝に頭をのっけそうな近さで、私の弁当を覗き込みにかかる。無言でじっと見つめ続ける。これには勝てない。どうせこうなると分かっているので、いつも私好みよりはずっと薄い味付けをすることになる。
9:03、後白髪山出発。歩いて行く道の向こう、左に船形山、右に三峰山、その真ん中に蛇ヶ岳という山塊が広がっている。これから二つのサブピークを越えて三峰山分岐へ向かう。サブピークを越えると行っても緩やかなアップダウンである。二つめの1350m峰は「宝森」という名だということを、この春に教えてもらった。「宝」は「たんがら」に由来するのだという。 次第に道は3,4mの灌木の中となって見通しはなくなるが、しっかりした岩と木の根の道で、細かな変化があって楽しい。後白髪山から40分ほどで船形山・三峰山分岐に着く。T字路を左、船形山に向かうことにする。たぶん体力は持つだろう、という判断である。 分岐からの道は、次第に笹が道にはみだすようになる。そういえば、横川コース登山口から後白髪山を経て三峰山分岐まではしっかりと刈り払いされた道だった。 蛇ヶ岳への登り道から振り返ると、紅葉する後白髪山の山容が見える。三峰山分岐から17,8分で蛇ヶ岳草原コース分岐である。升沢コースや大滝キャンプ場からのコースでは蛇ヶ岳草原コースを周回することが多い。草原コースは、花の季節には楽しい道である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.10.11 11:45:54
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