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テーマ:旅のあれこれ(10123)
カテゴリ:地球を歩くコツ
カラチ空港の待合室で見知らぬパキスタン人に声をかけらました。
親切にもカラチを案内してくれるとのことです。 私は、困っていたわけでは有りませんが、折角の申し出は、これも何かの縁かなとの思いに至ります。 彼等を信用することにして、暫く行動を一緒にすることに決めます。 空が白み始めます。 暗い闇の中から浮かび上がってくるものが有ります。 駐車場、店、樹木、人間等が次第に現れてきます。 旅の幕開けです。 空は晴れ上がり、素晴らしい一日が始まりそうな予感がします。 カラチの街までどう行ったらいいか全く分かりません。 でも、途方にくれることはありません。 先程の青年が付いていてくれます。 彼らと一緒に出発です。 空港の正面の通りを歩いて、先ずは、鉄道の駅へ向かうことになります。 早朝の散歩は気持ちがいい。 空港の待合室でうろうろしていたぼろ布に包まれた女性も我々の後を一緒に付いて来ます。 「バクシーシ」と言いながら付いてきます。 その女性は、私のバックパックの紐を後から引っ張ったりします。 彼女の口からは、とめどなく言葉が流れてきます。 よく聞いていると、哀願の言葉のようでもあり、祈りの言葉のようでもあります。 コ-ランの調べなのでしょうか? 駅に向かう道路上には、赤いしみのようなものが点在しています。 ちょうど、こさじ一杯ほどの赤黒いインキを1メートル位のところから落としたような感じがします。 傷口から滴り落ちる血の跡のようにも見えます。 朝の光を浴びた爽やかな空気と、小鳥のさえずりの中にあって、一層不気味さが目立ちます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.01 11:11:13
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