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雪月花~北海道からの日記

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2024.03.28
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テーマ:できごと(56)
カテゴリ:できごと

隣に住んでいる​父が癌で緩和病棟に入りしばらくたった頃,​私が新型コロナウィルスに感染しました。

その日は,ちょうど父親が一時帰宅する日でした。
朝起きてみると,どうも身体がだるい。
午前中仕事に行って4時間授業で子どもたちが下校したので,
念のため熱を測ってみました。
すると,発熱している。
これはダメだということですぐ早退し,クリニックへ向かいました。
クリニックでは,慎重を期して車の中での検査です。
私は身体のだるさでインフルだろうと思っていたのですが,実は新型コロナでした。
この間,きっと父親は家に帰ってのんびりしていたのでしょう。
しかし,私が隣にある自宅に帰ったときには,もう病院に戻っていました。
この日は,父母の結婚記念日3月11日でした。

私はこの日から1週間自宅で療養です。
身体がだるくて,ほぼ寝込んでいました。
病院に見舞いに行くこともできず,学校の卒業式に出ることもできませんでした。
ようやく倦怠感が弱まり,熱も下がって回復したので,翌週から仕事を始めました。が,この週は振替休業や春分の日があってあまり仕事ができませんでした。
見舞いにも行きましたが,もう父親は起きることもできず,かなり弱っていました。
22日は職場の送別会があったのですが,もしかしたらと思って欠席し家にいました。すると,案の定8時半頃に病院から電話が来て,呼吸が浅くなってきたので
来てくださいとのこと。
家族全員で向かいました。
高熱が続き,血圧も下がってきました。
交代しながら24時間ずっと見守っていました。
24日,泊まり込んでいた妻と娘に代わり,早朝から私が病院で見守りました。
その後昼前に母と交代したのですが,2時過ぎに交代してほしいという連絡を受けて,
私が再び見守ることになりました。
看護師さんが来て,もう血圧も測れないし,脈もかなり弱くなってきたと教えてくれました。
それから数分後,見守っていたら呼吸が止まりました。
それまで,長い呼吸のあとになかなか次の呼吸をしなくてハラハラし,
次の呼吸を確認してホッとしたりしていたのですが,
今回ばかりは次の呼吸がありませんでした。
もう動かない胸を見て,ようやく楽になれた父親の気持ちを考えました。
がんばったね。最後まで立派でした。お疲れ様。
声に出すと涙が出てしまうので,心の中で念じました。

ナースコールを押し,家族にもLINEしました。
駆けつけてきた家族の前で,お医者さんが静かにお別れを知らせてくれました。
何か,自分の目の前で逝ってしまったのが,不思議な感じがしました。
自然と涙が浮かんできました。
その日は家に無言の帰宅。

ずいぶん痩せてしまって,父のようには見えませんでした。

あれほど帰りたがっていた家にようやく帰ることができました。

昨日,葬儀を終えました。
これまで親戚家族の葬儀は何度か経験しましたが,うちの家では実に57年ぶり。
もちろん私はその時の記憶はありません。
隣に住んでいたこともあって,喪失感がすごいです。
どういうわけか力が出ない感じがします。
まだ,忌引のお休み期間ですが,年度末なので,すぐに出勤して仕事してきました。
3日間の間に山ほど仕事がたまっていて,てんやわんやでした。
でも,その間も父のことを思いながら心でため息をついて働きました。
元気は出ませんが,自分が生まれて58年。
初めて父のいない世の中で自立して働いていることを意識しました。
がんばらなくては。
そう,しっかり生きていくんだ。
近い人の死は,真剣に生きていくことを教えてくれました。
やはり,この経験はとても貴重だし,これからの糧にしていかなければいけない。
少し経ったら,だんだんいないことにも慣れてくるのでしょうが,
今のこの心境を忘れることなく,これからしっかり生きていきたいと思っています。






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最終更新日  2024.03.28 21:19:43
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