8月12日に友達から教えてもらってみた「鬼太郎が見た玉砕」がすごく良かった。
なにより音楽が大友良英さんというのがベストセレクションだなぁ。と思ってしまった。
ちょっとガムランのような、感情移入しすぎないかんじの音がかえって心にしんと染みてくるような感じだった。
もちろん内容もすごく良かった。水木しげるがラバウルで戦争体験していたことを初めて知った。
ラバウルといえば「ラバウル小唄」ぐらいしか知識がないのだが、歌になるほどの強烈な激戦地だったのだ。
そして聖ジョージ岬への行軍、玉砕のことが語られる。
今の自分には全く理解することが難しい「玉砕」ってなんだ?
答えはなくとも現実がある。そしてたぶん永遠に理解することができないことが大事なんだと思う。
番組をみながら、これを「うん、そーゆう時代だったんだよね。」というかんじで、なんだか理解したかんじ。になったりしちゃいけないんじゃないかと思った。
玉砕というあきらかな行動・事実じゃなくても、今現在だってたぶん形をかえて、何かの下にもぐりこんでいろいろあるんじゃないだろうか。
知ることはできても理解することはできない。納得することなんてもっとできない。
そう思うことが戦争を少しでも減らすことになるといいと思う。
とにかく水木しげるってすごい。ドラマが進む間中ずっと何か食ってる!
生きる=なんか食う
というものすごく基本的なことを見せつけられた。
もうTVみながら自分もなんか食わなきゃ!という凄まじい空腹感。
生きてるんだから食ったり笑ったりしなきゃ損じゃ。