がらくた別館　映画・漫画いろいろ日記

いろんなところで好評なようなので、観てきました。
ヒロインが凄いです。強いです。

十数年前のタイ。地元のマフィアの幹部・ナンバー８と日本のヤクザの幹部・マサシが対峙していた。縄張り争いで衝突し、一触即発の状態であったが、この場はマサシが引いてその場を納める。
しかし、ナンバー８の片腕で愛人だったジンはマサシと恋に落ちてしまう。愛人を奪われたナンバー８は怒りに燃え、マサシは帰国することになる。
その後、ジンはマフィアから身を引き、女の子を出産する。マサシの子だった。
ゼンと名付けられた女の子は知能に障害を持っていたが、恐るべき身体能力を持っていた。
ジンとゼン、そしてジンに保護された少年・ムンの３人は平和に暮らしていたが、ジンの病気の治療費が重くのしかかっていた。
ある日ムンはジンが過去に金を貸していた台帳を見つけ、金を回収しようとするが・・・

タイの映画だと思って観ていたら、いきなり日本語のナレーションで少しびっくり。
主人公の父親役の阿部寛なんですが。
日本のヤクザがでてくるので、他にもところどころ日本語が出てきます。繁華街は日本人街？なので日本語の看板もたくさん出てきます。

ストーリーは湿っぽいです。
前半はちょっと・・・なんか全然期待はずれ感が・・・前置きが長い。
でも、アクション炸裂の後半はとてもいい。

もう、なんと言ってもゼン役の“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナンのアクションです。
華奢で、一見アクションするような体型に見えないんですが、凄いです。
よく動きます。凄い才能です。よく見つけてきて、トレーニングしたものです。

街のチンピラから、借金を踏み倒そうとする氷屋、運送屋、肉屋を次々撃破。
人の良さそうなムンが軽くあしらわれると、怒りが爆発。
設定のおかげで行動原理がわかりやすいです。

ゲームやTVで技を身につけますが、実はそれだけじゃない。
家の隣はムエタイ道場。これを見て柱蹴りをしてます。

最後の日本料理店では、ついに対戦相手から技を盗みます。
もう、北斗神拳奥義「水影心」です。
その後の鞘を使った二刀流もいいです。

日本料理店ではマサシこと阿部寛も登場して戦います。

金網の下の戦いから、最後は建物の壁を伝う戦い。
戦いのバリエーションが豊富です。

で、本編終了後にはNGシーン・・・というか、怪我人シーン集。

前半はちょっと湿っぽいですが、ジージャーが活躍しだすと釘付けです。
今後が楽しみな役者です。