開運千社札

最近よく料理をする。きょうは手作りハンバーグ。牛肉100パーセントがよかろうと思い、コショウ以外はなにも混ぜなかった。

パンパンと両手でキャッチボールしてラグビーボール。ボウルの壁に押しつけて、まん中にくぼみ。エイッ！ 親指で。

フライパンで、じゅうじゅうじゅう。裏返して、じゅうじゅうじゅう。火を止め、おろし焼き肉のタレをかけ、フライパンのふたをした。

じゅうじゅうじゅう。じゅうじゅうじゅう。じゅうじゅうじゅう。フェードアウトするじゅうじゅうじゅう。

食べたら肉団子を焼いたものだった。ファミレスのハンバーグとは明らかに違う。そこで、なにが違うのかインターネットで調べた。

タマネギ・・・そうか、タマネギか。それと、ひき肉の脂が少なかった。バターで焼いた方がよかったかもしれない。牛肉100%・・・まさにマクド味。ごはんのおかずじゃない。

しかたない。冷蔵庫に卵がなかったのだ。なにか混ぜることは知っていたが、卵をつなぎに使うことも知っていた。卵がないから混ぜものもできない。

ここ半年ばかり、母が卵を買ってこないのだ。医者から「卵はひと月に一個」と言われているらしい。ひと月に一個・・・それは「食べるな」と同義語だろう。

日本人は年間どのくらい卵を食べるかというと、一日に一個弱が平均だ。ひとりあたりの消費量、イスラエルに次いで世界第二位。

しかし、日本人は世界一長寿である。ニワトリの飼料が毒まみれでない限り、食べても平気だろう。一日一個ぐらいは。


さて、映画でも観に行こうか。