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カテゴリ:2006年のフランス旅行
存じあげています。息子さん娘さんは、なぜ継がれなかったんですか。 「私がたくさん仕事をしているのを見ていたからね」 カーヴで会話している間、ご主人と私はフランス語で会話し、私は連れに日本語で内容を説明していた。当然、時間は冗長に過ぎていく。 「娘が学校で英語の先生をしているんだ。いないかな、おーい」 カーヴの上にいらっしゃると思われる娘さんを、しきりに呼ぼうとする。 結構ですよ。申し訳ない。 ブルゴーニュのワイン農家にも、他の農家とそう変わらない悩みがあるのだろうか。 ブルゴーニュに畑を数多く持つ作り手というと、とても羨ましく感じる。 実際、畑を購入したいという作り手や投資家は少なくない。 ジャック・セイスが最初に畑を購入した頃に比べれば、地価も相当上昇したはずだ。 でも、身内で後継者を確保する難しさという点は、日本の田舎の農家の後継者難と共通する部分があるのではないか。 そして、後継者になったかもしれない子供の1人は、いま英語を教えることを職業にしている。 「英語は好きじゃないなあ」 フランス語の会話で相手の人生が垣間見た経験は、大学で勉強を始めて10ウン年たつが初めてだった気がする。恥ずかしながら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.22 20:53:47
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