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January 6, 2015
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○笹尾山 石田三成陣跡○

【優れた点・参考にしたい点】

・実際とは異なるということだが、馬防策は雰囲気が出て非常に良い

・見晴らしが良く、音声案内付きの陣地表示図もあり古戦場の中で一番の見所といわれるとおりで、よく整備されている

・整備もされていて、見晴らしも良く(古戦場が一望)、音声ガイドや交流館での甲冑体験など常に人を受け入れることができる場所となっている

【改善・改良が必要と思われる点】

・案内板の表示が写真と実景と差がありすぎてイメージがわかないので、同じ描写にし、各陣がより明確に表示してあるとよい

・眺望良さと眼下に田んぼが広がるシチュエーションを利用して、田んぼアートや夜にキャンドルライト点灯などのイベント(各武将の家紋などをデザイン)ができればよい

・健康な人にとっては程よい登り道だが、体力が弱っていると登頂することが困難

視察12.jpg 視察13.jpg

 

○東首塚○

【優れた点・参考にしたい点】

・役場からは近く行きやすい

【改善・改良が必要と思われる点】

・説明を受けないと見逃してしまいそうなので、案内板などを目立たせたほうがよい

 ※車窓からの見学のため写真なし

 

○関ヶ原駅前○

【優れた点・参考にしたい点】

・59名のボランティア登録者に当番制で案内をしていただいている。地元のマンパワーを有効利用している

・スタンプラリーは家紋のスタンプなので制覇すると家紋もわかり、達成感もある

・伊吹山へのバスが出ていること→連動した観光資源とならないか

【改善・改良が必要と思われる点】

・商店街的な盛り上がりが欲しい

・バス等を使って周遊コースがあるといい(例、関ヶ原合戦コース・壬申の乱コース等)

・鳥瞰図の地点名称表示が色分けされておらず分かりづらい。関ケ原合戦(東西軍等)、壬申の乱、その他で色分けした方が良いと思う。

視察14.jpg 視察15.jpg

 

○大谷吉継陣跡○

【優れた点・参考にしたい点】

・地元住民の主導で整備されたといわれる眺望地がとてもきれいで、大谷吉継の小早川秀秋に対するエピソードが感じられるよう整備されており、すばらしい

 ※ほか、地元民主導の整備を称賛する声多数。

【改善・改良が必要と思われる点】

・山頂にある陣跡まで、道が狭く、わかりにくい。道標は目立たせなくてはならない一方で、景観になじむ色やデザインである必要もあり、難しい

・バスツアーとして考えると、ポイントまで登るのに何分かかるかなど、その都度あらかじめ知らされると心構えができてよかった

・通りがかりの、谷の辺りに甲冑を置いておき、時折視界に入ったら合戦の雰囲気が出て楽しいのでは

視察16.jpg 視察17.jpg

 

○開戦地○

【優れた点・参考にしたい点】

・周辺は田園風景(耕作放棄地等)が広がっている。大通りも面していないため特に田舎の風情を感じられる

【改善・改良が必要と思われる点】

・開戦地としてイメージできるものがあると良い

・わかりにくい場所にある。(見逃してしまう可能性)

 ※車窓からの見学のため写真なし

 

○考察○

以前、震災復興と文化財保全の対立に関わる新聞記事を読んだことがあります。

記事の内容は朧げですが、おおむね以下のとおりと記憶しています。

~東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県大船渡市の住民らが近隣高台の草地に住居移転しようとしたところ、移転候補地が国指定の史跡(蛸ノ浦貝塚)とされていたため、文化庁の許可を得られなかった。同貝塚は一見荒れ放題の草地であり、近隣住民でさえも史跡であるとほとんど認識しておらず「住民の生活を犠牲にするほど価値のあるものなのか」と不満が噴出した~

 

関ヶ原町でも、40年ほど前に史跡指定地と土地利用を巡る騒動があったそうです。町内中心部の広大な史跡指定地について、自由に使いたい土地所有者と開発を進めたい町が一体となり、史跡指定範囲の縮小あるいは全面解除を文化庁に訴えたのです。

 

ここで、大船渡とかつての関ヶ原に共通して言えたのは、地域全体が必ずしも文化財を共有財産と評価していなかったということです。保全と開発の是非はともかく、文化財が邪魔者扱いされ地元と文化庁がモメるという構図には、共存の道を探ろうという視点が欠けていたように思えます。文化財を取るか自分たちの生活を取るかの他に、文化財を自分たちの生活にどう組み込むか、という選択肢もあってよかったのではないでしょうか。少なくとも、古戦場を軸にした観光地化を考えるうえで、両者の対立が望ましいとは言えません。

 

今回の視察では、その点について関ヶ原に光明を見出すことができました。

現在関ヶ原では、合戦当時の姿を変えることなく、ありのままの古戦場に人を呼ぶ取り組みが行われています。たとえば、AR機能を搭載したナビアプリの開発、廃校を利用したグッズ販売や甲冑体験、笹尾山交流広場での武将隊パフォーマンスなどがそうです。この取り組みは地域の中にも浸透してきており、関ヶ原全体の「おもてなし」意識の高まりを感じます。幸運なことに、今、ハード面の整備が制限されるといった長年の課題が「保存状態がいい」として戦国マニアに歓迎される傾向もあります。こうした風潮に最大限適応した現在の関ヶ原の方針は、地域全体の力で保全と開発のバランスが保たれた、持続可能なものだといえるのではないでしょうか。

 

始めに述べたとおり、古戦場に手を加えず「魅せる」ことは、関ヶ原の長年の課題とされていました。しかし、視察中裏話を添えて解説してくれる役場の方はとてもエネルギッシュで、史跡利用の難しさをネガティブに捉えている様子はありませんでした。官民問わず、こうした人々のリードがあれば、関ヶ原は魅力的な観光地として発信されていくのだと思います。県振興局の観光担当者として、微力でも彼らの助けができれば幸いです。






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Last updated  January 6, 2015 11:03:15 AM
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