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カテゴリ:まち探検レポート
都市計画や建築の世界にも大きな変革が起きた日。 ひとりの建築家が静かにこの世を去ったと連絡があった。 大学の20年近い先輩で、建築の実務と面白さを教えてくれた。 彼の計画した建築には、いつも仕掛けがあった。 東京・渋谷、写真の「109」は、彼の担当作であり、 建物のどこかに、彼の名前を記したプレートがあると教えた。 それを探しに建物の隅々まで見てまわるようになるのも、 今になって思えば、彼の教育的仕掛けでもあったのだろう。 彼のデザインには、いつも変革の成果があった。 「109」の先端の円柱の高さはぴったり50mあるという。 建物の高さの規制(31m)を、どうやってクリアするのか、 ものを創るわがままさとしつこさと、信念を貫き通す強さが、 大都市のランドマークを創った。 図面を書く後姿は、物静かな職人だった。 お酒を飲むと朝まで建築を語る教授だった。 「109」のプレートの在処は、今もわからない。 もう一度、朝まで飲んで答えを聞いておくべきだった... ★渋谷★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 20, 2008 11:23:41 PM
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