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テーマ:お勧めの本(7242)
カテゴリ:小説 わくわくする
1Q84 book 1(4月ー6月)
1Q84 book 2(7月ー9月) 作者:村上春樹 やっと読むことができた話題の本。私もプチハルキスト。村上春樹の小説は全部読んでいる。(『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だけは訳あって未読) 今回も夢中で読んでしまった。面白かったー。 読み初めは、三人称で書かれていて文体もいつもとちょっと違うかな、と感じた。青豆というトレーナーの女性(実は必殺仕事人)、天吾という小説家志望の予備校講師の二人に起こる奇妙な出来事が交互に描かれる。 いつ、二人に接点ができてくるんだろう・・・と読み進めると、カルト教団、性暴力などがからんでくる。 読んでいくうちにデジャリュ(既読感)が・・・ 少年少女の頃の思いを引きずるところは『国境の南、太陽の西』を思わせ、性を楽しむために人妻のガールフレンドを持つところ、力のあるパトロンの存在は『スプートニクの恋人』を思い出させ、何かわからない「悪」に立ち向かい愛する者を見つけ出そうとするところは『ねじまき鳥』を彷彿とさせる。 性交渉が女性主導で、ひどく「意味」を持ちそうなところは『ノルウェイの森』にも似ているような。 ただ、今回の作品では、もっと人間の歴史を長いスパンで捉えて「原罪」に近づこうとしているというような感じも受けた。難しいことはわからないけれど・・・ あと、ヒロインのキャラクターが魅力的。珍しくハードボイルドなヒロイン。 もちろん、ストーリーの面白さはハルキストを裏切らない。 しかし、読み終わって実にもどかしい。これでまさか終わりじゃないだろうと思う。 ウワサによるとbook3が刊行されるとか。ちょっと楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月22日 09時33分56秒
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