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カテゴリ:モテ系恋愛小説
作者:島本理生 新聞広告とかで、エラい評判だった本。山本文緒、青山七恵、西加奈子絶賛!と聞いたら読みたくなるではないか。 島本氏の新境地、ということだったけれど…うーん、前に読んだ小説とあんまり変わっていないような。 それは、ただ物語の筋だけを見ればそうなのかもしれない。 主人公は「あなた」と恋に落ちている。「あなた」は既婚者。だけれど主人公を好きだと言う。 主人公は「言葉のDV」男と暮らしている。 主人公は性的トラウマがある。 主人公は父母に愛されたという思いがない。今も母に依存されてうんざりしている。 主人公はリストカット癖あり。 というように、どこか愛に関して屈折し、トラウマ・心の傷を抱えた女性が、愛されることを怖がるという内容。 島本氏らしい繊細さは十分だけれど、感動は薄かったかな。 ただ、一つ一つの描写、文体、表現の細かさには「新境地」があったかも。 恋愛小説家として定着してしまった感のある島本氏。もっといろんな世界を描いて欲しいなー。才能あるんだから。 と、今風のことばでいえば「上から目線」(古い?)で語ってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年10月23日 08時45分14秒
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